老若男女問わず、幅広い世代から人気を集めるNHK「連続テレビ小説」シリーズ、通称・朝ドラ。1961年の放送開始から2025年までに112作もの作品が制作され、「最高傑作」と称される作品は1つに限りません。今回は、そんな“史上最高”の朝ドラ5選をセレクトしました。
本記事では第4弾として、2013年放送のドラマ『あまちゃん』をご紹介。流行語大賞にも選ばれたセリフも登場する本作の魅力とは…?
※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます
海女になって町おこし!“史上最高”の朝ドラ『あまちゃん』
- 作品名:ドラマ『あまちゃん』
- 放送期間:2013年4月1日~9月28日
あらすじ
人気脚本家・宮藤官九郎さんがNHKで初めて脚本を務めたNHK「連続テレビ小説」第88作。
2008年の夏、東京に住む高校生の天野アキ(のん)は祖母・天野夏(宮本信子)が危篤状態であることを理由に、母・春子(小泉今日子)と共に、岩手県北三陸市を訪れ、東京では見られないような北三陸の風景や人々に、アキは驚愕するのでした。
そんな中、祖母の夏が海女さんとして海に潜るところを目撃したアキ。夏は海女の引退に伴い、春子に海女を継いでもらうため危篤だと嘘をついて呼び出したのでした。夏の態度に激怒した春子は、アキを連れて東京に帰ろうとしますが、海女に魅了されたアキは夏休みの間だけ海女になることを決意するのでした—。
作中のセリフが流行語大賞に…!『あまちゃん』が人気の理由とは?
海女さんをテーマに、数々のドラマ賞を受賞した『あまちゃん』。岩手県久慈市小袖地区の方言である「じぇじぇじぇ」というセリフは2013年の流行語大賞に選出され、さらにドラマの知名度を向上させました。
そんな本作ですが、とにかく脚本が面白いのが魅力。性格が正反対な祖母・母・孫による絆の「再生」、岩手県の町おこしと復興による「再生」、アキの親友・足立ユイ(橋本愛)のアイドル人生の「再生」など、“再生”を軸に物語が進んでいきます。苦難や葛藤にぶつかりながらも、ハートフルかつコメディチックにそれぞれが再生していく様子に心が躍ることでしょう。
SNSでは「朝ドラ歴代No.1だと思う。最高に笑顔になれるドラマ」「引きこもりみたいな感情だった私はこのドラマで救われました」「あまちゃんが面白くて泣けてたまらん」など、大絶賛のコメントで溢れていました。
クセありのキャラクターも見どころ!
『あまちゃん』の魅力は、脚本だけでなく登場人物のキャラクターにも表れています。木野花さん演じる、通称・メガネ会計ババアや荒川良々さん演じる毒舌な副駅長、皆川猿時さん演じるもみあげが特徴的な南部ダイバーなど、作中にはクセのあるキャラクターが数多く登場します。物語の魅力をさらに際立たせるキャストたちも、本作の見どころです!
まだ『あまちゃん』を観たことがない方、また本記事を読んで『あまちゃん』に興味を持っていただけた方は、心がパッと明るくなる“涙あり笑いありのハートフルコメディ”をぜひ目撃してみてください!
ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。
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