大阪・関西万博の開幕まであとわずか。全部で42棟ある「万博の華」海外パビリオンの展示内容は、その多くがこれまで謎に包まれていました。先ごろ、ついにテレビ初公開となった海外パビリオンの見どころをお伝えします。
まずは、中東に位置する「サウジアラビア」のパビリオン。まだ工事中ですが、作業が止まる休憩時間に少しだけ中を見せてくれるとのこと！サウジアラビアの町並みを模した白い壁を中心に向かって進んでいくと、人が集まれそうなスペースが…。
ここではサウジアラビアの伝統的な歌やダンスが楽しめるイベントが行われるそう。期間中に700以上のイベントを開催予定で、夜はライトアップや映像の投影でより華やかな雰囲気になるといいます。
さらに、「スーク」とよばれる古い市場を再現した通路には、伝統工芸品やキャンドル、陶器などのお土産物が並び、まるでサウジアライアにいるかのような雰囲気を味わいながらショッピングが楽しめます。また、サウジ料理が楽しめるレストランではメインディッシュからデザート、サウジコーヒーまでさまざまなサウジグルメが提供されます。
続いて向かったのは、「オーストラリア」のパビリオン。こちらもまだ工事中ですが、気になる内部を初公開してもらうことに！建物に足を踏み入れると、そこに広がるのはユーカリの森。ここで楽しめるのは、オーストラリアでポピュラーな「ブッシュウォーク」のようなお散歩体験です。
【動画】この日にお披露目となったオーストラリアパビリオンのキャラクター、キュートなコアラのココもお出迎え！
ブッシュウォークとは手つかずの自然が残るスポットを探索する人気のレジャー。パビリオンの中でも“自然”が感じられるよう、さまざまな工夫が凝らされています。ユーカリの香りや柔らかな日の光が再現されているほか、耳を澄ますと動物の鳴き声や水の音も。「コカトゥー」というオウムの一種や、「ゲコ」と呼ばれるヤモリなどオーストラリアに棲む動物たちの珍しい映像に出会えます。
そしてこちらもレストランに注目！政府公認のトップシェフが腕を振るう料理が楽しめます。12時間かけてじっくり低温で煮込んだ自慢のオージービーフは、口の中でとろけてしまうほどやわらか！また、ワインなどの料理に合うアルコールも提供される予定です。
最後に紹介するのは「オランダ」のパビリオン。建物のデザインは水平線から朝日が上がる様子をイメージ。その朝日を表現した球体の内部はシアターになっていて、水と共生するための技術の発展を紹介する映像を上映するなど、水と深い関わりをもつオランダならではの展示が楽しめます。
なんとこの日は、野球の「侍ジャパン」との国際試合のために来日していたオランダ代表チームの選手たちが見学に。パビリオンのカフェで販売予定の“おにぎり”を一足早く試食しました。
一見、普通のおにぎりに見えますが、実はしっかりオランダ仕様。オランダ名物のおやつ「ビターボーレン」がおにぎりの具に使われています。クリームコロッケを一口サイズにしたようなもので、スパイスやハーブをきかせた濃いめの味つけがお米にベストマッチ！
そのほか、にんじんや玉ねぎが入ったマッシュポテト「ヒュッツポット」が入ったおにぎりも。2つを食べ比べた選手のイチオシは「ビターボーレンおにぎり」でしたが、どちらのオランダグルメもおにぎりに合うそうです。
世界158の国と地域がひとつのリングの中に集う大阪・関西万博。開幕までもうすぐです。
大阪・関西万博の海外パビリオンの見どころは、3月14日（金）放送の『newsおかえり』（ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜）で紹介しました。