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【ズボラさん必見!】赤間麻里子さん家計簿に挑む!大人気「づんの家計簿」に学ぶ

  • 2025.3.28

インスタグラムに投稿した自身の家計簿が大人気となったづんさんと、「やりくり下手」を自認する女優の赤間麻里子さんが、奇跡の出会い!
赤間さんが“最後の望み”の家計簿にチャレンジします!

「づんの家計簿」考案者
づんさん
夫と4人の子どもとともに島根県に暮らす。自作の家計簿をインスタグラムに投稿し人気に。『上書き合計の家計簿手帳2025』(今井出版)も発売中。

俳優
赤間麻里子さん
ショートフィルム「こねこフィルム」の「年齢確認」が話題に。最近の出演作に、ドラマ『アンメット』『海に眠るダイヤモンド』ほか。映画『雪子a.k.a』が公開中。

予算の決め方も漠然としていて貯蓄は無理! と諦めかけています

赤間麻里子さん(以下、赤間) づんさんのことはインスタグラムで拝見していました。すごく細かい字で家計簿をつけていらして、私は日記もシステム手帳も続かないタイプなので、絶対自分にはできないな……と羨望の眼差しでその投稿をジ~っと見つめていたんです。

づんさん(以下、づん) (笑)。インスタをフォローしていただいて、私からDMしたのが最初ですよね。何度かやり取りして、赤間さんが家計簿をつけられないとおっしゃるので、私がぜひ教えに行きますよ! となって……!

赤間 せっかくなので、どこかで紹介したいという話をしたら、トントン拍子にこの企画が決まって。このスピード感もご縁のある証拠で嬉しいです。

づん 赤間さんは、家計簿をつけるのは初めてですか?

赤間 何度かやろうとしたけれど、すぐ挫折してばかり(笑)。食費や雑費は、毎月定額に収まるようにPayPayで同じ金額を入れているのですが、追加チャージしない月はありません……。

づん 私も、家計簿を始める前は同じでした。専業主婦だったんですが、毎月家計が赤字になる。夫に「なににこんなに使ったの⁉」と聞かれても、答えられなくて悔しくて。お金のことでいつもケンカしていました。そのストレスでまた買い物をしてしまったりして、悪循環。

赤間 うちは、夫婦揃って俳優なので、収入が一定額ではないんです。いくらの予算でやりくりするのが適正なのかもよくわからない。予算の決め方も漠然としています。

づん そういうご家庭もありますよね。最初に予算を決めてそこから使ったぶんを引いていくやり方は、お金の管理が苦手な人には難しい。私も最初はそのやり方をしていましたが、赤字になっても「まあ、1万円の赤字ならいいか~」となぜか気が大きくなってしまって(笑)。そこで考えたのが、使ったお金を書き出して、1か月分をどんどん上書き合計(累計)していく、「づんの家計簿」です!これは、レシートを見ながら毎日使ったお金を書き込むノートだと思ってください。

赤間 お金の流れをすべて把握しようとすると、ハードルが高いので、それはいいですね。

づん 単純に、支出を毎月上書き合計していくと、「まだ給料日から半月なのに、もう●万円も使ってる」と、気づいてゾ~ッとするんです。そうすると、後半はあるもので生活しようと、自然と意識が向いてきます。

赤間 なるほど、いくら使ったかを知ることが重要なんですね。なんだか怖いけど(笑)。そして、普通の家計簿と違って費目分けをしないんですね。あれ難しいんですよね、食費なのか交際費なのか迷ったり。

「づんの家計簿」は使っているお金を把握するのが目的 予算は立てない、気にしない!

づん それが家計簿で挫折してしまう理由の上位ですね。

赤間 買ったものを細かく書き出す理由は何ですか?

づん 最初は、買ったお店と支出金額だけ書いていましたが、それでは、なにに使ったかが見直せないんです。ひとつひとつ書くことで行動を振り返れるし、何より夫に「これを買ったので、これだけかかった」と説明できるようになりました!スーパーでたくさん買い物をしたときは書くのに時間がかかりますが、それは月に4~5回。コンビニのレシート1枚なら1分で終わります。

赤間 私は、お金に対して苦手意識があります。すごく大事なのに、学校では教わらないから……。

づん 私も、大学生でひとり暮らしを始めたんですけど、全然お金の管理ができない。足りなくなって親に電話して振り込んでもらうこともよくありました。結婚してからも、家計簿をつける前は、無駄遣いしているくせに、「ヨガとか行ける人はお金のある人だから、私にはムリ」みたいな、ネガティブな感情がありました。それも、収支が把握できていなかったせいです。

赤間 節約したいと思い、日用品は10円でも安く買おう! と、スーパーを回ったりするんです。なのに、心ときめく服やコスメを見ると、出合いだから! と正当化して買ってしまう。毎回反省するのに、繰り返す。どうも、節約することは窮屈でしんどい、人生を楽しめないと思っているのかもしれません。

づん 楽しく買い物できたら、幸せな気持ちのままでいたいですよね。支出を把握できれば、使っていいお金もわかってラクになるし、心も豊かになります。赤間さんは、お金を貯めてやりたいことはありますか?

赤間 息子がバレエ留学中なので、家族揃って公演を見に行きたいのですが、今のままでは無理そう(泣)。

づん づんの家計簿で収支を把握すれば、自然に支出を減らして目標を達成できるはずです!その夢、実現させましょう!

〔Q&A〕 始める前に・・・家計簿の心構え

Q . 貯める、節約する……は無理だと諦めてしまっています

A. 家計簿をつける目的は、節約ではないので大丈夫です!

節約しなきゃ! と思うと、しんどくなりますよね。目的は節約ではなく、家計がどうなっているかを「把握」すること。そうすれば、計画的にお金を使えるようになって、安心できますよ。

Q. マメじゃないし字もきれいじゃないけれど大丈夫ですか

A. きれいに書くのが目的ではないのでOKです

家計簿をつけるのに、どんな字でも問題ありません。ゆとりがあるときはキレイな字になったり、忙しいと雑になったりしますがそれも生活の記録と考えてみてください。

日々の支出を楽しく書くだけ! 「づんの家計簿」基本の書き方

づんの家計簿は、毎日の支出を記入していくだけのシンプルさが魅力。
色分けをしたり、イレギュラーな支出の書き方など、ちょっとだけコツを押さえれば簡単です。

用意するもの

① 修正テープ

② ペン類。黒、赤、青、オレンジなど4色程度を用意。づんさんは、ペン先が細いユニボールシグノ0.38を愛用。マーカーは2〜3色くらいあると便利

③ 定規。1日の合計を出す前に線を引きます

④ 電卓。スマートフォンではなく、税込計算が1回でできる電卓が○

⑤ ノートはA5サイズで方眼タイプがおすすめ。ルーズリーフでもOK

⑥ レシートは必ずとっておき、お財布にためずにファイルへ。すぐに書くことができます。

「づんの家計簿」の2大ポイント

1. レシートを書き写すだけ!面倒な費目分けは必要なし
づんの家計簿は、レシートの品目と価格を、手書きでノートに記すだけ。家計簿をつけるうえで迷いがちな、「食費」「日用品」などの費目分けはしません。
また、市販の家計簿のように、スペースが区切られていないので、書きやすいのが特徴。

2. 「上書き合計」でいくら使ったかを把握
づんの家計簿では、今月いくら使ったかを把握するために、毎日の出費を「上書き合計(累計)」していきます。
予算を決めて、そこから支出を引くやり方よりも、月の支出が大きくなっていくので、「これ以上、使いたくない」と意識できます。

これを1か月継続!

1. 固定費はわかった時点で書けばOK
最初に家賃や光熱費など毎月必ずかかる固定費の欄を設けます。金額が決まっているものは記入し、電気代など変動するものは、わかった時点で記入し、空欄のままでOK。私は月末にまとめて記入しています。

2. 今月の出費予定を書き出して把握
お祝い事やレジャーの予定など出費がわかるものは、だいたいの予算を書きます。月初めに書いておくと「今月はこれだけ出費があるから、今は控えよう」など、心づもりができます。

⚫︎ 固定貯金は累計の金額を書き出す

⚫︎ 日ごとの支出を書き出すと一目瞭然

3. 日々の支出をひとつひとつ書く
レシートを見ながら、日付、店名、品目と値段をすべて書いていきます。最後にそのお店で使った合計を記入(丸囲み)。基本的には、ただ写すだけの単純作業です。
レシートのない買い物も忘れずに。複数のお店で買い物をした場合は、1日の合計を赤など目立つ色で書きます。

4. 上書き合計をする
次の日も同様に、レシートの内容を家計簿に書き、最後に前回の合計額にその日の合計額を足す「上書き合計(累計)」を出すのが、づんの家計簿の特徴です。
こうすると、月々の出費がどんどん重なっていくので危機感が芽生え、無駄遣いを控えようと意識することができます。

⚫︎ 一日の合計は赤で

⚫︎ クレジットカードで支払ったものはオレンジの線

⚫︎ ネットショッピングは注文した日=買った日とする
ネットショッピングは、支払い日や引き落としの日ではなく、注文した日に品目と金額を記載します。

5. 1か月書き終わったら、月間収支表を書く
1か月、すべての支出を書き終えたら、気になる項目、とくに気づいたこと、来月の予定などを書き込んで、1か月を振り返ります。翌月からの改善点が見つかることも

⚫︎ 自己流に項目名を作って集計してもOK
「づんの家計簿」では、費目分けはしませんが、「今月はお店でコーヒーを多く買った気がするけど、どうだったのか」など、知りたくなったら項目化して集計すると、一目瞭然に。

⚫︎ 赤字、黒字をチェック
まず、収入+臨時収入で総収入を計算。次に生活費と固定費を足して総支出を出します。収入-支出を計算すれば、黒字か赤字かがわかります。

箇条書きでもいいので、1か月の振り返りを書いておきます。自分ががんばれたところ、反省をするところ、いただきものをした場合の感謝などを書いたり、自由に。また、「こんな出費がありそう」など、来月の予定も書いておくと、気持ちも落ち着きます。

赤間麻里子さん、「づんの家計簿」にチャレンジ!

「家計簿なんて一生つけられないズボラ」と自称する赤間麻里子さんが、づんさんの指導のもと、「づんの家計簿」に挑戦!

レシートとお気に入りのノートを準備。いざ、始めます!

レシートをそのまま書いていきます~

レシートの項目を書き写すだけ。 単純作業で続けやすい!

レシートを見ながら、日付、店の名前、買ったもの、金額を書き写していきます。
基本は機械的に書いていくだけなので頭を使う必要はなく、疲れて帰ってきたときでも、やる気になります。

1日分の記入にかかる時間は、数分。 だから、続けられる

何枚かのレシートがあった場合は、1日に使った金額を合計して、初日の記入は終わり。
「細かい字を書くのが得意じゃない」という、赤間さんですが、きれいに書けています!

クレジットカード払いやポイント利用時の書き方

バーコード決済やクレジットカードでの支払いはマーカーで線を引いておくと、あとで確認しやすくなります。

ポイントやクーポンを利用したときは、実際に支払った金額を記入。

レシートはため込まずに1日の終わりに記入するのが◎

1日分を記入し終えた赤間さん。
「この日は、友人へのプレゼントを買った日で、レシートが何枚かありましたが、スムーズに書き終えました。買い物が少ない日なら、すぐに終わりそうです」

〔づんさんアドバイス〕 家計簿グッズをボックスにひとまとめに!

家計簿を続けるには、取り掛かりやすくすることがいちばん。
そのためには、リビングの一角など手に取りやすい場所に、家計簿グッズをまとめておきましょう。
「お気に入りのかごやボックスを使うなど、ワクワクして取り組めるようにするのが、おすすめです!」(づんさん)

レシートを書き写すだけで気持ちがどんどん晴れる!

赤間 家計簿はアプリでつけようとしたこともありますが、すぐに挫折しました。づんさんの家計簿はすべて手書きですね。続くかな~。

づん アプリやパソコンは便利ですが、手書きにしかないよさがあります。手を動かして書くと、レシートを貼ったりスキャンするのとも違い、ひとつひとつ買ったときの状況や気分も思い出します。文字と気持ちが連動して、自然に反省、改善ができるんです。

赤間 なるほど!では、緊張しますが、書いていきますね。レシートを見ながら、1行ずつ……。字が大きくなってしまいましたが、こんな感じですか?

づん OKです!字もおきれいですよ。書き終えたら1日に使ったお金を合計しましょう。

赤間 (パチパチと電卓をたたく)…せん、ひゃく、ろくじゅうごえん…できました!なんだか、書くとすっきりするし、達成感がありますね。

づん ばっちりですよ。そして、次の日はまた支出を書いたら、前日の合計金額に足して上書き合計します。そうすれば、月の支出がわかります。

赤間 これを続ければ、1か月の支出がわかるんですね。

づん 月末に、1か月の収支を集計します。このとき、赤字になってもがっかりしないでください。支出は変動があるものなので、1年間続けてみましょう。

赤間 なるほど……。うちは猫がいて、ペットのためだと財布の紐が緩くなってしまいます。

づん そんな場合は、集計のときに、猫の費用を項目としてピックアップしてもいいですね。こんなに使っていたんだ、とひと目でわかります。我が家は子どもが多いので、誰のための支出だったのか、イニシャルを書いています。家族それぞれが満たされているのも、よくわかるようになりました。

赤間 夫が買い物してきたものはどうすればいいでしょう。

づん うちは、立て替えてくれたお金は、必ずレシートと交換で返しています。あと、これは基本的には家計を記すものです。ご自身のお小遣いがあって、そのなかでの収支を知りたい場合は、別のノートに記載したほうがいいかもしれません。

赤間 ていねいに教えてもらったので、これで私もできる気がしてきました。ちょっと楽しい!

づん 「寝る前に必ずハミガキをする」のと同じくらい、家計簿をつけるのが当たり前になるといいですね。私は、お金が管理できるようになったら自信がついて、家族にも優しくできるようになりました。

赤間 楽しくがんばってみます!今日は本当にありがとうございました!

終えてみて‥… 「まずは1か月続けてみます!」

赤間さん
レシートを書き写すと、その日どんな気持ちでお店に行き、ものを買ったのかも振り返ることになり、「これは必要だったかな?」と見直せますね。このまま1か月続けることを決意!


撮影/大森忠明 スタイリング/下山さつき ヘアメイク/国府田 圭 文/田中絵真
 
大人のおしゃれ手帖2025年3月号より抜粋
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