寒くなってから本格的に活躍し始めるのが鍋やフライパンなどのクッカー。
そこで今回は、編集部おすすめのクッカーを紹介しよう。
実際に、しょうが焼きを作って比較してみたぞ!
■〈トランギア〉ストームクッカーS・ウルトラライト
1万5950円
通常よりも50%強度を高めたアルミニウムを用いた軽いクッカーとアルコールストーブのセット。
フライパンの内側はノンスティック加工で焦げ付きにくくなっている。
アルミニウム+ノンスティック加工
ノンスティック加工とはフッ素樹脂やシリコーンなど非粘着コーティングをしたもの。
軽いけれど油がなじみにくくて、くっつきやすいというアルミニウムの弱点を克服したフライパンだ。
油は残るけれどきれいに拭き取れた
肉や野菜が鍋肌にくっつくことはないが、表面にうっすら残る油はとりきれない。
きれいにするにはキッチンペーパーが2枚は必要。
なお、コーティングは摩擦に弱いので硬いスポンジは御法度だ。
カリッと焼き上がる
オールアルミで熱伝導率が高いためか弱火にしても豚肉のフチに濃い目の焦げ目がついた。
そんなこともあり香ばしさはピカイチ!
半面、加熱しすぎに注意が必要だとわかる。
■〈トランギア〉ストームクッカーS・デュオーサル
2万350円
2つの鍋とフライパンは熱伝導の高いアルミを外側、焼き面には耐久性の高いステンレスになっていて軽さとタフさを併せ持つ。
表面加工していないのでほぼ一生ものなのもうれしいポイント。
アルミニウム×ステンレス
熱が広がりにくいステンレスは加熱不足が原因で肉がくっつきやすい。
外側にアルミを貼ったデュオーサルは火の周りがよく、アルミ単層のウルトラライトとほぼ同じタイミングで肉を入れてもくっつかない!
焼き跡を拭ききれない
食材のくっつきはなく、ウルトラライトよりも油が残らずスッキリ拭き取れる。うれしい誤算だ。
焼き跡が残るが、これは硬めのスポンジで水洗いすればきれいに落ちた。
ソースが香ばしい
厚みがあるためだろう、バーナーの中〜弱火でふっくら焼き上がった。玉ねぎも甘い。
鍋をつかんだままロックできるハンドルは使いやすいが、コーティングの耐久性が気になるところ。
■〈ラルファ〉ルームクッカー
2万2000円
IH調理器対応の新作クッカーセットでキャンプでも自宅でも使いやすいデザインに仕上げている。
蓋のつまみを回すと蒸気穴を開閉できるなど細かな工夫が随所に見られる。
ステンレス×アルミニウム+フッ素樹脂加工
焼き面にフッ素樹脂加工を施したアルミ合金で焦げ付かずスッと汚れが落ちる。
外側がステンレスなので、落としたり少しくらい硬いモノにぶつかったりしてもへこみにくい。
角の汚れもきれいに落ちる
3つの鍋の中ではもっとも面積が広いが、立ち上がり部分は丸みがあるのでソースや油がたまることなく一拭きできれいになるのが気持ちいい。
ふっくらやわらかく焼き上がった
ソースを入れるとジュッと煮詰まって香ばしさが際立ちごはんがすすむ。
肉はやや火が通りすぎた感があるので、付属のアルコールバーナーを使うか、もっと弱火で調理したほうがよかったかも。
出典/ガルビィ2024年10月号