青森のお祭をテーマに劇的空間を満喫できる星野リゾートの温泉宿【青森屋】。季節に合わせて様々なアクティビティが用意され、まるでテーマパークにいるような面白さ。今回は2025年3月までの冬のアクティビティを中心に、通年で楽しめる催しも紹介。とりわけショーアップされた「みちのく祭りや」は、絶対に見逃せないスペクタクルな体験です。
|「じゃわめぐ広場」は毎日続くお祭空間
縁日気分で楽しめる「じゃわめぐ広場」は「青森屋」の中心施設。じゃわめぐとは、ぞくぞくする、いてもたってもいられない、という意味の津軽弁で、季節ごとにテーマを変えておこなわれる屋内イベントゾーンです。2025年3月31日までは、新年に全力で福を招く「わっつど開運まつり」を開催。2025年4月2日〜5月31日までは春の訪れを祝う「たんげ花咲かまつり」を行います。
▲まるで縁日のようなじゃわめぐ広場
レトロな雰囲気たっぷりで、季節によって入れ替わる数々のアクティビティをはじめ、売店やゲームコーナー、色浴衣コーナー、居酒屋などがそろいます。
▲ねぶた師が造った「ねぶた七福神」
冬のイベント「わっつど開運まつり」に合わせ、福を呼び込む「ねぶた七福神」が2025年3月31日まで飾られます。ねぶたとは、人型のほか、リンゴや金魚など様々な形の骨組みを針金で作り、そこへ紙を貼って色をつける人形燈籠のこと。4月2日からの「たんげ花咲かまつり」では、花咲かじいさんのねぶたが登場します。
▲わっつど開運まつりの「福ガチャ」
弘前の「鳩笛」や八戸の「八幡馬(やわたうま)」など、青森ならではの縁起物や伝統工芸品が入ったガチャガチャを設置。開催時刻は15時から20時までで、1回¥1,300。期間は2025年3月30日(日)まで。
▲ガチャガチャで当たった工芸品
八戸を中心に、福を呼ぶお祝い物として親しまれている「八幡馬」が当たりました。結婚や新築、出産祝いなどに贈られる木彫りの人形です。
▲わっつど開運まつり~鮪一本釣りみくじ~
青森と言えば大間の鮪が超有名。そこでねぶたと同じ技法で作られた「鮪ねぷた」を釣り上げて、運勢占いができるユニークなおみくじです。七福神の漁業の神様恵比寿天にちなんで、鮪の一本釣りを楽しめます。1回¥200で、2025年3月30日(日)まで。
▲おみくじは鮪の形
「鮪ねぷた」には番号がついていて、同じ番号の鮪みくじをもらえます。トロ(中吉)や大トロ(大吉)がありました。開催時間は毎日15時から20時まで。
▲「でっただだるま落とし」
江戸時代から伝わる、正月などの縁起物の玩具 “だるま落とし” ですが、高さ約2mの巨大な「でっただだるま落とし」を用意。上にあるだるまが落ちないようにコマを弾き飛ばすのですが、これがなかなか難しい。コツは、願いを込めて思いっきり叩くこと。誰でも無料で参加できて、期間は2025年3月31日(月)まで。毎日10時から12時まで楽しめます。
▲オールシーズン開催の「ほたて釣り」
津軽半島と下北半島にはさまれた陸奥(むつ)湾はほたての名産地で、青森はほたて料理も有名です。3分間で釣ったほたての枚数に合わせて景品をもらえます。なかなか難しいですが、多くの方がチャレンジする人気アクティビティー。1回¥500で9時30分から11時まで。
▲ほたてを釣り上げました!
景品はほたて2個までお菓子を1つ。5個でいかすみサイダーとお菓子のセット。10個で青森直送の活ほたて30枚です。3枚だったのでお菓子とジュースを1本ゲット。家族や友人同士で参加すると、意外なほど盛り上がる3分間です。
|青森の熱い祭をショー体験
忘れずに体験してほしいのが、21時からはじまる「みちのく祭りや」です。大きな山車が運行する青森の4大祭り「青森ねぶた祭」「五所川原立佞武多」「弘前ねぷたまつり」「八戸三社大祭」の大きな山車をメインに、音楽や映像を駆使した大迫力のショーを展開。前方席は演者との距離も近く、後方席は会場全体を見渡せます。さらに家族やグループにお勧めのボックス席も用意。1年中、青森の熱気を味わえる感動空間です。事前予約制で、大人1人¥1,500~ ボックス席(4名まで)¥5,000。日によっては16時30分から追加公演もおこないます。
▲津軽三味線の演奏や影絵、踊りなど、見せ場が次々にやってくるショーに魅了
寒く厳しい冬から春の訪れ、躍動する夏の祭など、季節の移り変わりとともにショーが進行。映像のシルエットが本物の演者に変わったり、会場を揺さぶる太鼓パフォーマンス、本物のお祭のように目の前まで演者が迫ってきたりと臨場感たっぷり。ハイレベルなショーに身も心も魅了される1時間でした。
▲宿のスタッフが「跳人(はねと)」や演奏者として登場
舞台に置かれたねぶたは北村麻子氏が制作し、2019年の青森ねぶた祭で実際に運行した実物です。観客も一緒に「ラッセラー、ラッセラー」と掛け声で参加。ショーの熱気も最高潮!最後は跳人体験も行います。何度でも観たくなる、圧倒的な内容です!
|馬車に揺られて園内散歩
馬車に乗って広い敷地内を散策する名物アクティビティ。冬のストーブ馬車、オープンカーのこたつ馬車など、季節に合わせてテーマを変えながら一年を通じて楽しめます。所用時間は20分ほど。事前予約制で大人¥1,650、小学生¥1,320、4~6歳¥990。
▲ストーブ馬車
総ヒバづくりの馬車を引くのは「うるる」と「きらら」が日替わりで担当。
▲ストーブにびっくり
馬車に積まれたストーブは、なんと「八幡馬」の形。雪の降るとても寒い日でしたが、火力の強い薪ストーブはとっても暖かでした。
▲冬景色を楽しみながら馬車にのって小旅行
馬車はゆっくり進むので、園内の撮影も楽しめます。希望をすれば馬車の窓を開けられるので、まわりの景色や凍った池もよく見えます。そのうえ薪ストーブからの輻射熱で窓を開けても寒くなかったです。
|旅の想い出「きみがらミニぞうり作り」
囲炉裏ラウンジでは、郷土のアクセサリー作りを行っています。青森屋では “きみがら”、つまり普段は捨てられるトウモロコシの皮を使った「きみがらプロジェクト」を発足。2025年3月31日までは「きみがらミニぞうり作り」、4月2日からは青森ねぶた祭で跳人(はねと)が被る花笠をモチーフにした「跳人のミニ花笠」作りがはじまります。
▲トウモロコシの皮を手で編んで作るミニぞうり
好きな色を選んで、お好みの模様に編み込みます。制作時間は約90分で、つい無言になって熱中していまいます。
▲最後に鼻緒を縫いつけます
左右の草履を作りますが、初めはちょっと力を入れすぎて細長くなってしまいました。二つめはコツをつかんで横幅のある形のいい草履に。
▲可愛らしいお土産ができました
「きみがらミニぞうり作り」は12歳以上の方が体験可能で1人¥2,200。4月2日からの「跳人のミニ花笠」は¥3,000。どちらも3日前までの予約制です。
|夜にも映える干支ねぶた
敷地内にある「八幡馬ラウンジ」の横にある菱刺しの庭には、6体の干支ねぶたが飾られます。雪景色に映えるねぶたは、16時から23時間までのライトアップも見どころです。2025年3月30日まで。
▲ねぶた雪灯り
青森の人々の心を熱く揺さぶるねぶた祭を筆頭に、お祭の縁日気分を満喫する【星野リゾート 青森屋】。季節によってどんどん変わるアクティビティは、何度訪ねてもワクワクする楽しさ。“青森” をまるごと楽しむ青森屋で、北国の人々の熱い気持ちに触れてみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:星野リゾート 青森屋 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/>