更年期って、なんだか不調が続いて辛いという方、結構多いですよね。ホルモンの変化によるさまざまな症状が現れるこの時期は、心身ともに厳しいものがあります。しかし、そんな不快な症状を軽減してくれる意外な食材があるとしたら、興味が湧きませんか?今回は、医師の監修のもと、更年期症状を和らげる食材とその健康法についてご紹介します。
更年期症状の原因とその影響
更年期は、主に40代後半から50代にかけて訪れる女性のライフステージで、卵巣機能の低下によってエストロゲンの分泌が減少します。
このホルモンの変動が、いわゆる「ホットフラッシュ」や「不眠」、「気分の変動」などの症状を引き起こす原因となります。
ホットフラッシュとは、更年期の代表的な症状のひとつで、突然顔や首、胸などがカーッと熱くなり、汗が噴き出すような感覚を指します。
数分で治まることが多いものの、1日に何度も起こるケースもあり、就寝中に発生すると睡眠の質にも影響します。温度や環境に関係なく発生するため、対処が難しく、不快感やストレスの原因となることもあります。
中でもホットフラッシュは、更年期を迎えた女性の約8割が経験するとされており、日常生活に大きな影響を与えることもあります。
実際、これらの症状は生活の質を大きく左右し、仕事や家庭生活にも影響を及ぼすことがあるため、なんとか対策を講じたいところです。
意外な食材がもたらす効果
さて、そんな更年期の症状を軽減するために注目したいのが、意外な食材たちです。
例えば、大豆製品やアーモンド、バナナなどがその代表格です。これらの食材には、女性ホルモンと似た働きをする「イソフラボン」や「ビタミンB6」が含まれており、ホルモンバランスを整える手助けをしてくれます。
特に大豆製品は、日本の食文化に根付いているため、取り入れやすいのがポイントです。
豆腐や納豆、味噌など、様々な形で日常的に摂取できますし、これらにはたんぱく質も豊富に含まれています。また、アーモンドはビタミンEが豊富で、抗酸化作用が期待できるため、肌の健康にも寄与します。
食材を取り入れる工夫とは?
では、実際にこれらの食材をどうやって取り入れるのが良いのでしょうか。
大豆製品を使った簡単なレシピとしては、納豆を使った納豆サラダや、豆腐を使ったスムージーなどがあります。アーモンドはそのままおやつとして食べるのも良いですし、ヨーグルトやオートミールにトッピングするのもおすすめです。
また、バナナは朝食やおやつに手軽に加えやすく、エネルギー補給にもぴったりです。
更年期症状に悩まれている方は、これらの食材を意識的に取り入れることで、症状の軽減を実感するかもしれません。もちろん、食事だけが全てではありませんが、日常生活にちょっとした工夫を加えることで、体調が改善される可能性は大いにあります。
まとめ
更年期は、誰にでも訪れるライフステージですが、その症状は個々に異なります。
しかし、意外な食材を取り入れることで、少しでも快適に過ごせる可能性があります。
大豆製品、アーモンド、バナナなど、身近にある食材を上手に活用して、健康的な日常を送る手助けをしてみてはいかがでしょうか。自分の体と向き合いながら、少しずつ改善を目指していきましょう。あなたの健康をサポートする食材が、身近にたくさんあることを忘れずに!
監修者:上原武晃
神奈川県茅ヶ崎市にある湘南リウマチ膠原病内科 院長
日本アレルギー学会専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
女性特有の関節症状の鑑別や骨粗鬆症、リウマチ膠原病疾患の専門診療を行っている。更年期など女性特有の体の不調、手や指のこわばりや関節痛、骨粗鬆症などの診察のため、東京神奈川を中心に毎月1000人を超える患者さんが来院している湘南リウマチ膠原病内科はこちらです。
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