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医師「老化を加速させます」→ 数年後に『シミやたるみ』が悪化する…4月こそ注意すべき“意外な生活習慣”とは?【医師監修】

  • 2025.4.10

 

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

春の陽気に誘われて、外に出る機会が増える4月。厚手のコートを脱いで軽やかな装いになる頃ですが、同時に気をつけたいのが“春の日差し”です。実はこの時期、紫外線量はすでに真夏に近づいており、気づかないうちに肌はじわじわとダメージを受け、気づかないうちに老化が始まっています。今回は、4月の“うっかり日焼け”が肌に与える深刻な影響と、その対策について解説します。

春でも紫外線は“夏並み”に

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「日焼け」と聞くと、7〜8月の真夏をイメージしがちですが、実は紫外線(UV)は春から本格化しています。

気象庁のデータによると、4月時点で紫外線量はすでにピークの約80〜90%に達しており、知らないうちに肌にダメージが蓄積される「うっかり日焼け」が起こりやすい季節なのです。

さらに厄介なのが、春の日差しはやわらかく感じるため「まだ日焼け止めは早い」と油断しやすいこと。空気が澄んでいる春は紫外線が肌に届きやすく、肌が敏感になっている時期でもあります。特に冬の乾燥でバリア機能が低下している肌は、春先の紫外線ダメージを直に受けやすく、シミやくすみ、乾燥小じわの原因になりやすいのです。

このような背景から、春の紫外線を侮ることなく、「紫外線=夏だけ」の考えを改める必要があるとされています。

外に出る時間が長くなるこの季節こそ、意識してUVケアを取り入れるべきタイミングなのです。

“うっかり日焼け”が肌老化の引き金に

紫外線による肌ダメージには、すぐに赤くなる「炎症」だけでなく、じわじわと進行する“光老化”と呼ばれる現象があり、肌の老化を加速させます。

光老化とは、紫外線を長年浴び続けることで、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが破壊され、シミやシワ、たるみなどの老化が加速する状態のことです。

とくに4月のように油断してノーガードで外出してしまう“うっかり日焼け”は、日常的に繰り返されることで知らないうちに蓄積され、数年後に一気に肌トラブルとして表面化することがあります。

加えて、紫外線は肌の乾燥を進める要因にもなります。肌の水分が奪われることでバリア機能が低下し、外部刺激に対して弱くなると、ますます肌トラブルが起こりやすくなります。つまり、春の紫外線対策を怠ることは、将来的な肌の老化を早めることに直結しているのです。

春こそUVケアの“始めどき”

「まだ春だし大丈夫」と油断していると、数年後にシミやたるみとなって現れるかもしれません。4月は、紫外線対策をスタートさせるのに最適なタイミング。日焼け止めはもちろん、帽子や日傘、UVカット効果のあるファッションアイテムも上手に取り入れながら、春からの紫外線ダメージを最小限に抑えることが大切です。

また、肌の乾燥を防ぐためには、保湿ケアも忘れずに行いましょう。紫外線と乾燥は老化の二大要因。これらを同時にケアすることで、健やかで若々しい肌を長く保つことができます。

春の心地よさに油断せず、「4月からは夏と同じくらいの紫外線対策が必要」と意識を変えることが、美肌への第一歩。毎日の積み重ねが、未来の肌をつくります。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。