昨今の東京都内の中古マンション市場は驚異的な高騰を続けています。特に都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)では大幅な価格上昇が見られ、二極化現象が顕著になっていると言われています。
この価格高騰の背景には、新築マンションの供給減少、建設コストの高騰、外国人投資家の需要拡大、そして地方からの人口流入などが挙げられます。
そんな中、東京の大動脈である山手線沿線で、比較的手頃な価格で中古マンションを購入できるエリアはどこなのでしょうか?
『SUUMOジャーナル』(リクルート)の最新調査から、「山手線沿線の中古マンション価格相場が安い駅ランキング」をご紹介します。
シングル向けランキング
まずは専有面積20平米以上~50平米未満の「シングル向け」中古マンションの価格相場。
最も安かったのは、荒川区にある西日暮里駅で4,180万円でした。山手線に加え、京浜東北線も停車するほか、大手町駅や霞ケ関駅、表参道駅と結ばれた東京メトロ千代田線も乗り入れて通勤・通学に便利な駅です。また、乗り換えにやや所要時間を要しますが、日暮里・舎人ライナーも利用できます。
【トップ5の駅と価格相場】
1.西日暮里駅(荒川区):4,180万円
2.田端駅(北区):4,185万円
3.日暮里駅(荒川区・台東区):4,199.5万円
4.鶯谷駅(台東区):4,320万円
5.上野駅(台東区):4,500万円
上位4駅はすべて山手線の北側に位置する連続した駅で、田端駅~西日暮里駅~日暮里駅~鶯谷駅と並んでいます。
カップル・ファミリー向けランキング
続いては専有面積50平米以上~80平米未満の「カップル・ファミリー向け」中古マンション。シングル向けでも2位となった、北区の田端駅が6,299万円で1位となりました。田端駅前にはスーパーやドラッグストア、飲食店が入る駅ビルがあり、また駅から15 分ほどの距離には商店街もあるので買い物には困らないでしょう。
【トップ5の駅と価格相場】
1.田端駅(北区):6,299万円
2.西日暮里駅(荒川区):6,389万円
3.鶯谷駅(台東区):6,480万円
4.日暮里駅(荒川区・台東区):7,280万円
5.新大久保駅(新宿区):7,780万円
こちらも上位4駅はシングル向けと同様、山手線北側の連続した駅が占めています。
まとめ
新築・中古ともに価格上昇を続ける中、山手線沿線でも北側エリア、特に田端駅から鶯谷駅までの区間は比較的手頃な価格で中古マンションを購入できる可能性があります。都心へのアクセスの良さを考えると、これらの駅は非常に魅力的な選択肢と言えるかもしれません。
参考:『SUUMO ジャーナル』(リクルート)