皆さんは「河岸」という漢字を読めますか?
「え、それ簡単じゃない?」「これって難読漢字なの?」
そう感じた方も多いかもしれません。
ですが今回は、一般的な読み方とはちょっと違う、“ツウな読み方”をご紹介します!
みなさんは、この言葉を“正しく”読めるでしょうか?
「河岸」の意外な読み方とは?
「河岸」といえば、「かわぎし」や「かがん」と読むのが一般的。
ですが、実はもうひとつ、知る人ぞ知る読み方があるんです。
今回ご紹介するのは、「船から荷物を上げ下ろしする場所」や「川沿いにある市場」などを意味する場合の読み方。ヒントは“二文字”です!
思い浮かびましたか?
正解は「かし」でした!
そう、「河岸」は「かし」とも読むんです。
聞き慣れない方もいるかもしれませんが、実は歴史ある日本語のひとつなんですよ。
「河岸(かし)」の意味は?
「かし」には以下のような意味があります。
1 川の岸。特に、船から荷を上げ下ろしする所。
2 川岸に立つ市場。特に、魚市場。
3 飲食・遊びなどをする場所。
4 「河岸見世」の略。出典:松村明監修、池上秋彦・金田弘ら編集『デジタル大辞泉』(第二版)、小学館(2012年11月2日発行)
つまり、「河岸(かわぎし)」が指す「川の両岸」という意味とは少しニュアンスが異なり、商いや遊びの場としての意味合いが強いのが特徴です。
ちなみに、「魚河岸(うおがし)」という言葉も、2の意味から生まれた表現です。さらに、3の意味に関連して「河岸女郎(かしじょろう)」や「河岸狂い(かしぐるい)」といった言葉もあります。
まとめ
いかがでしたか?
「河岸」は「かわぎし」「かがん」だけでなく、「かし」とも読むことができるんです。
ちょっとした読み方の違いが、その言葉の背景や歴史を教えてくれることもありますよね。
これを機に、漢字の奥深さにぜひ触れてみてください!