美容師「抜け毛の原因に」→『薄毛』を進行させる、意外とやりがちな“NG行動”とは？【プロが解説】

2025.3.6

最近、髪のボリュームが減っていると感じることはありませんか？年齢とともに髪が細くなり、弾力が失われるのは自然な現象ですが、日々のケアや生活習慣でその変化を抑えることは可能です。ここでは、美容師のプロが、髪のボリュームアップや薄毛予防に役立つシャンプー選びと、避けるべきNG行動についてアドバイスします。今日からできるケア方法を、一緒にチェックしていきましょう！

髪が細くなったりボリュームが出にくくなる原因とは？

髪が細くなったりボリュームがなくなる理由の一つは、年齢による「老化」が考えられます。髪は毛根にある毛母細胞から作られますが、この細胞に栄養を供給しているのは血液。年齢を重ねることで血流が悪くなり、特に頭皮は心臓から遠いため、栄養がうまく届きにくくなります。その結果、髪が細くなり、弾力を失ってボリュームが出にくくなるのです。

美容師コメント
髪が細くなりボリュームが出にくくなる主な原因は『老化』です。年齢を重ねると血流が悪くなり、頭皮への栄養供給が不十分になります。結果として、髪は細くなり、ハリや張りが失われるため、ボリュームが出にくくなります。

髪にボリュームが出なくなった…どのようなケアやシャンプー選びが効果的？

髪にボリュームを取り戻すためには、適切なシャンプー選びとケアが重要です。まず、頭皮の油分をしっかりと取り除くことが大切。その後、弾力を与える成分が含まれたシャンプーで保湿を行い、髪にハリを与えましょう。少し手間がかかりますが、効果的な方法です。美容師は「二度洗い」が推奨される場合もあります。最初に頭皮の油分をきちんと取り、次に保湿成分を与えることで、ボリュームをサポートすることができます。

美容師アドバイス
まず頭皮の油分をしっかり取り除いた上で、保湿しながら弾力を与えるシャンプーを使うことが大切です。二度シャンプーは少し手間ですが、結果が出るケア方法です。

薄毛予防のために避けるべきNG行動とは？

薄毛や髪のボリュームが気になると、ついついやってしまいがちなNG行動もあります。美容師が警告する、日常的に注意すべき習慣には以下のことがあげられます。

(1) 帽子を頻繁にかぶること
髪の悩みで帽子をかぶることがありますが、これは注意が必要です。帽子の重みが毛根に負担をかけ、特に夏場は蒸れやすくなります。蒸れによって汗や油分の分泌が増え、毛穴が詰まりやすくなり、抜け毛の原因にもつながることがあります。

(2) トリートメントを頭皮に使うこと
トリートメントを頭皮に塗るのはNG。頭皮には皮膜が張り、毛穴が詰まる原因になります。トリートメントは髪専用に使い、もし頭皮用のトリートメントが必要なら、別に専用のアイテムを使用するようにしましょう。

(3) 髪を濡れたまま寝ること
髪を濡れたままで寝ることも、髪や頭皮にとって良くありません。濡れた状態で寝ると、雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮フローラのバランスが崩れることに。これが原因で臭いが発生したり、髪や頭皮に悪影響を与える可能性があります。

美容師コメント
「白髪が目立つ」「少し薄毛が…」などの理由で帽子をかぶる機会があるかと思いますが、あまり良くないです。帽子の重みで毛根に負担がかかりますし、特に夏場は蒸れます。蒸れると汗をかき油分の分泌が多くなり、毛穴が詰まります（角栓様物質）。こうなると抜け毛の原因になるので注意が必要です。
乾かさないのも良くないです。濡れたまま寝ると、髪にも頭皮にも、雑菌が繁殖します。臭いの原因にもなりますし、頭皮フローラのバランスが崩れた利します。

生活習慣を見直して、髪のボリュームを維持！

髪のボリュームを維持するためには、シャンプーやケアだけでなく、日々の生活習慣にも気を付けることが大切です。年齢とともに髪に変化が現れるのは避けられませんが、適切なケアとNG行動を避けることで、髪にとって良い環境を作り出せます。薄毛予防やボリュームアップには、今すぐ実践できる対策を取り入れて、健康な髪を目指しましょう！

監修者：三村浩章（合同会社サステア CEO、ヘアメイククール代表、滋賀県美容組合副理事長、シャンプーソムリエ）

シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。
今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。
高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後滋賀県彦根市にCOURを出店。
ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。
またシャンプーオタクが作った「サステア」をECサイトにて販売中。