これどうやって計算するか覚えてる？「8÷3」→正しく計算できる？

今回の計算問題はかなりシンプルな割り算ですが、実は割り切ることが出来ません。

割り切れない割り算の場合は、分数にするなど攻略法がありますが今回は四捨五入に注目していきたいと思います。

四捨五入をして概数にする方法は覚えていても、具体的にどの桁を四捨五入するべきかは忘れてしまった方もいるかもしれません。桁数に注目して解いていきましょう。

問題

次の計算をしなさい。ただし、割り切れない場合は四捨五入して小数第一位までの概数にすること。
8÷3

答えの桁数をイメージしましょう。

この問題の答えは「2.7」です。正しく解答するためには、答えの桁数をイメージして、そこから小数第何位を四捨五入するべきかを確認する必要があります。

問題では「小数第一位までの概数」とあるので、答えの桁数は「○.△」となるはずです。つまり、○.△□・・・と続いていく小数の□を四捨五入すると、答えの桁数になるということです。

「小数第○位までの概数」は小数第(○+1)位に注目する。

では、割り算を計算してみましょう。

この筆算によると、2.666・・・となることが分かります。小数第二位の6を四捨五入して概数にすると「2.7」が答えになります。

ちなみに、概数にする手段としては他にも切り上げや切り捨てがありますね。

概数にする方法
・切り捨て:その桁数以下を全て0として概数にする。
・切り上げ:その桁数以下を全て0として、その一つ左の位に+1して概数にする。
・四捨五入:0〜4までは切り捨て、5〜9までは切り上げとして処理をして概数にする。

最もポピュラーなのは四捨五入ですが、他の二つも使わないわけではない方法なのでしっかり覚えておきましょう。

概数にする方法はいくつかありますが、その場面によって使い分けると良いでしょう。

例えば、定員が2.7人というのは変なので小数点以下を切り捨てて2人にするなど求めたい状況に合わせられると、より実用的になりますね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：うおうお

数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。

他の問題にも挑戦！

小学生でも分かる問題に挑戦！「358×5」→暗算できる？