みなさんは今までの人生で重大な失敗をした経験はありますか?
仕事や学校生活などで様々な失敗談がある方も多いかもしれません。そんな「あやまち・怒られても仕方がない事」に関連した漢字「科」の意外な読み方をご紹介します。
「科」の読み方と使い方
「科」という漢字は、多くの方が「科目(かもく)」や「理科(りか)」などの「か」という読み方でおなじみでしょう。
また、「しな」という読み方もあり、「科を作る(しなをつくる)」のように使われることもあります。
しかし今回ご紹介するのは、それ以外の読み方です。
(例)「重大な報告を失念してしまい、上司に呼び出され科められた」
どうやら褒められてはおらず、怒られているようです。
また「科」は「咎」とも表記することができます。
それでは正解を発表します!
正解は「とが」でした!
「科(とが)」の意味
「科(とが)」には以下のような意味があります。
【咎】①法律上(道徳上)当然責められてよい非行。②あやまち。「だれのーでもない[=すべて私が悪いのだ]」表記「科」とも書く。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.1107
「科」は「咎」とも表記され、同じ「とが」という読み方をします。辞書によると「咎(とが)」は「法律上(道徳上)当然責められてよい非行」「あやまち」という意味があります。
「誰の科(とが)でもない」という表現は、「誰のせいでもない」という意味ではなく、「すべて私が悪い」という意味になります。
まとめ
「科」という字は小学校低学年で習う基本的な漢字ですが、「とが」という読み方があることを初めて知った方も多いのではないでしょうか。
このように、一見簡単そうな漢字でも、意外な読み方や意味を持っていることがあります。日本語の漢字の世界は奥深く、探れば探るほど新しい発見があります。
ぜひ皆さんも、普段何気なく使っている漢字の別の読み方や意味を調べてみてください。新たな言葉の世界が広がるかもしれませんね!