面積に関する問題は、基本的な計算能力だけでなく、論理的な思考能力も必要とされます。
そのため、大人の脳トレにも最適です。
今回はそのような問題に挑戦してみましょう。
問題
次の□に当てはまる数を求めなさい。
※四角形の角は、すべて直角である。
※長さや面積の縮尺は、必ずしも正確に描かれていない。
「長方形の面積=縦×横」を利用して、長さを求めていきましょう。
解説
今回の問題の答えは「5(cm)」です。
以下の手順で、長方形のそれぞれの辺の長さを求めていきます。
解説のために、下図のようにA、Bとする。(A+B=10cm)
左上の長方形から順に考えていきましょう。
「面積15cm2、縦5cm」なので、横の長さは、15÷5=3(cm)
つまり、A=3(cm)
次に、A+B=10なので、B=7(cm)ということが分かります。
最後に、右側の長方形について考えましょう。
「面積35cm2、横7cm」なので、縦の長さは、35÷7=5(cm)
したがって、□=5(cm)です。
まとめ
少し手順が多いですが、「すでに分かっている情報から、何を求めることができるか」を考えることで正しい答えを導くことが可能です。
難しい計算は必要ないので、論理的な考え方ができるかどうかがポイントです。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」