複数の演算が含まれている問題では、どの演算を優先して計算するのかが大事なポイントになります。
一つ一つの計算は正しくても、計算順序を間違えれば誤答する可能性が高くなるからです。
制限時間がある場合でも、あせらず正しい計算順序を判断していきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
5+(10−5)×3
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「20」です。
あなたが出した答えと一致したでしょうか。
「30」と答えてしまった人は、計算順序を間違えてしまった可能性があります。
次の「ポイント」で、正しい計算過程を確認しておきましょう。
ポイント
この問題は、「()の中→掛け算→足し算の順に計算すること」がポイントです。
まず、計算順序のルールを確認しておきましょう。
<計算順序のルール>
次の順序で計算します。
1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順序の計算がある場合は、左から優先して計算します。
()は目立つので、()の中が最優先であることは気が付きやすかったかもしれませんね。
では、さっそく計算してみましょう。
5+(10−5)×3
=5+5×3
ここで油断して、5+5を先に計算してしまうのはNGです。
5+5×3←足し算から先にすると…
=10×3
=30←誤答!
計算順序のルールをよく見てください。掛け算や割り算は、足し算や引き算よりも先に計算しなければならないのでした。
よって、正しい計算過程は次のようになります。
5+5×3←掛け算から先にする
=5+15←最後に足し算
=20
()の中の計算をした後の優先順序も冷静に見極めてください。
まとめ
今回の問題では、()の中、掛け算、足し算の計算順序を正しく判断できるかが試されました。
()の中を最優先することは覚えていても、掛け算と足し算の計算順序を逆にしてしまうと正しい答えが出ません。
ぜひ、この問題を通して計算順序の3つのルールを覚えてください。このルールは多くの計算の基礎になるので、他の問題にチャレンジするときも役に立つはずです。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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