「一桁の計算問題なんて簡単簡単」そんな風に思っていたのに、いざ答えを見ると不正解だった。そんなことはありませんか。
計算自体の難易度は簡単でも、計算ルールを間違えると正解できない問題は多々あります。
さて、今回の一桁の計算問題、あなたは正解できるでしょうか?
問題
次の計算をしなさい。
2+5−2×5÷2
解答
正解は、「2」です。
「5」と答えてしまった人は、基本的な計算のルールがあいまいになっている可能性があります。
その計算ルールとは何なのか、次の「ポイント」で確認しておきましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「計算順序のルールを守ること」です。
今回の計算問題は、冒頭の足し算から順番に計算すると次のようになります。
2+5−2×5÷2←足し算
=7−2×5÷2←引き算
=5×5÷2←掛け算
=25÷2←割り算
=12.5←誤答!
間違った答えが出てしまいましたね。これは、計算順序のルールを無視しているからです。
複数の四則演算が混ざった式では、式の始めから終わりにかけて順番に計算すればよいわけではありません。
正しい計算順序のルールは、次の通りです。
<計算順序のルール>
次の順序で計算します。
1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順序の計算がある場合は、左から優先して計算します。
今回の問題には()は含まれていませんから、最優先すべきは掛け算の2×5になります。
なお、この式には5÷2という割り算もありますが、「同じ優先順序の計算がある場合は、左から優先して計算」するというルールがあるため、割り算より左にある掛け算を最初に計算します。
2+5−2×5÷2←掛け算
=2+5−10÷2←割り算
=2+5−5
残りは足し算と引き算なので、式の順番通り計算すれば答えが出ます。
2+5−5←足し算
=7−5←引き算
=2
まとめ
今回は、複数の演算が登場する問題に挑戦しました。
このような計算問題の場合は、計算順序に注意することが大事です。掛け算・割り算は足し算・引き算よりも先に計算することはとても重要なルールなので、ぜひ覚えておきましょう。
引き続き、他の計算問題にも挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。