式での計算問題よりも、文章で問題が書かれていると少し焦ってしまうかもしれませんね。ですが、文章をよく読んで式に直すことができれば問題ありません。この問題を通して学んでいきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
40を半分で割って10を足す
いきなり文字で聞かれても、すぐに計算するのは難しいですよね。
どのように考えていくのか、一緒に確認していきましょう。
解答
答えは「12」です。
どのような計算手順で答えを出すことができるのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
まずは、「+」「−」「×」「÷」のどれを式に入れるのかを考える必要があります。
この文章では、「割って」「足す」と聞かれているので「÷」「+」を使うことが分かります。
次に、「半分で割って」という部分を正しく解釈する必要があります。理解が難しく感じますが、40の半分は20ですので「20で割って」と同じ意味になります。よって、「20で割る」ということまで分かります。
ここまで分かれば、元の式は以下のように変形することができます。
40÷20+10
次に考えることは計算手順ですね。ここでは、以下の順序で計算していきます。
1. ( ){ }などのカッコの中を計算する。 ←( )の外側に{ }がつきます。
2. 掛け算と割り算を計算する。
3. 足し算と引き算を計算する。
この順序を見て、「子どものころに習ったことあるな」と思った人も多いのではないでしょうか。
計算の順序さえ覚えることができれば、複雑な計算問題でも意外とすんなり答えを出すことができますよ。
では、上記のルールに従って今回の問題を計算していきましょう。
この問題にはカッコがありませんので、最初に割り算の計算からしていきます。つまり、「40÷20」の計算をしていきます。
40÷20
=2
次に、足し算について見ていきます。割り算を計算したことによって、元の式は「2+10」になりますので、これを計算していきます。
2+10
=12
このようにして、答えを出すことができました。
よくある間違い
この問題は「半分で割って」と書いてありますが、もし「半分に割って」と書いてあれば、どう考えればいいでしょうか。
「半分に割って」というところが少し複雑ですが、「半分にして」と同じ意味なので「2で割る」ということになります。
これを式で表すと以下のようになります。
40÷2+10
文章の文字が一つ違うだけでも式が変わってくるので、文章はよく読んでから式に直す必要がありますね。
まとめ
文章を式に直すことができれば、そこからの計算はシンプルになりますね。
ただ、文章を正しく読まないと正しい式を作ることができませんので、注意する必要があります。
計算は、一問や二問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。他にもカッコを含む計算や四則混合の問題がありますので、時間がある方はそちらの問題にもぜひチャレンジしてみましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。
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