小数の掛け算や割り算を覚えていますか? 普通の割り算と同じように筆算で計算しますが、小数点の位置に気を付けないといけないですね。どのような点に気を付ける必要があったのか、この問題を通して確認していきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
1.6×0.5÷2
整数ではなく小数の計算ですので、筆算すると大変ですよね。
どのように扱えばいいのか、一緒に確認しましょう。
解答
答えは「0.4」です。
どうしてこのような答えになるのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
まずは小数の掛け算についてです。筆算してもいいのですが、「整数にしてから計算する」ことを意識すると計算が楽になります。
つまり、1.6を16に0.5を5という感じで10倍するということです。ただし、勝手に10倍してはいけないので、あとから1/10倍して元の数と同じ大きさの数にする必要があります。以下のように変換します。
1.6=16×1/10
0.5=5×1/10
このようにしてから計算していきますね。1/10倍は最後にまとめて計算すると楽になります。
1.6×0.5
=(16×1/10)×(5×1/10)
=16×5×1/10×1/10
=80×1/100
=0.8
次に小数の割り算についてです。やり方は、割る数と割られる数に10や100を掛け算して、整数にしてから計算すると楽になりますね。これは「割る数と割られる数に同じ数を掛けても答えは変わらない」という性質を利用しています。
「1.6×0.5=0.8」なので、元の式は「0.8÷2」になります。なので、以下のように変形してから答えを出します。
0.8÷2 ←0.8×10=8、2×10=20にする。
=8÷20
=0.4
このようにして、答えを出すことができました。
まとめ
小数の扱い方を復習する良い機会になったのではないでしょうか。
小数のまま計算すると筆算がややこしくなるので、整数に直してから計算するようにしましょう。
計算は、一問や二問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。本問題は一桁の計算でしたが、二桁以上の計算も同じように計算できます。時間がある方はいろいろな問題にぜひチャレンジしてみましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。
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