足し算や掛け算などの単純な計算をする機会は、日常でも結構あるものです。一方、学校生活が終わったら、ほとんど使わないような計算も存在します。
今回の問題のような小数どうしの掛け算も、そんな計算の一つではないでしょうか。今でも正しく計算できるか、一度試してみてください。
問題
次の計算をしなさい。
2.2×0.4
解答
正解は、「0.88」です。
小数点の位置に迷ってしまい、8.8や88と答えてしまった人もいるかもしれませんね。
次の「ポイント」にて、小数の掛け算の計算方法をしっかり復習しておきましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「答えの小数点以下の桁数=掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計」となるように、答えの小数点の位置を調整することです。
小数の掛け算は、次の手順で計算を行います。
1.小数点なしで掛け算する。
2.「答えの小数点以下の桁数=掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計」となる位置に答えの小数点を付ける
では、実際にやってみましょう。
今回の問題は「2.2×0.4」なので、まず「22×4」を計算します。
22×4
=88
この答えに小数点を付けます。
どこに小数点を付けるかは、掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数を確認して決めます。
2.2→小数点以下の桁数は「1」
0.4→小数点以下の桁数は「1」
どちらも小数点以下の桁数は「1」です。この桁数を足した数である「1+1=2」が、答えの小数点以下の桁数になるようにします。
88の小数点以下の桁数が「2」になるように小数点を付ける
→0.88
88を88.0と考え、小数点を二桁分左にずらすと考えてもよいでしょう。
まとめ
今回の問題では、小数の掛け算の答えに小数点を付ける位置がポイントになりました。
まずは、小数点なしで掛け算をしてから、掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数を確かめます。二つの数の小数点以下の桁数の合計と、答えの小数点以下の桁数が一致するように小数点を付ければ、答えは出せます。
小数の計算方法を思い出したという人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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