宿題で三桁の数どうしの引き算が出てきたら、やる気が出なくなってしまう人もいるでしょうか。それが、繰り下がりがあると尚更かもしれませんね。
今回はそんな苦手意識を持つ人の多そうな問題をスマートに解いてみましょう。大人になってから解いてみると、また違う発見があるかもしれません。
問題
次の計算をしなさい。
352−169
「答えはこれくらいになりそう」という感覚を大事にしましょう。
解説
この問題の答えは「183」です。
どのようにスマートに解いていくのでしょうか。
意識したいポイントは、「ざっくり計算して後で帳尻を合わせる」ことです。つまり、352から169を一発で引くのではなく、352から170を引き、引きすぎた分を足し戻すイメージです。
では、これを式で計算していきましょう。169を「170−1」として
352−169
=352−(170−1)
=352−170+1
=182+1
=183
これで計算が完了しましたが、この計算過程で注意が必要です。それは、カッコの前にマイナスがついている場合の処理の仕方です。
<カッコの前にマイナスがついている場合>
・△−(◯+■)=△−◯−■
・△−(◯−■)=△−◯+■
このカッコの処理の仕方を誤ってしまうと、
352−169
=352−(170−1)
=352−170−1
=182−1
=181
となってしまいます。これでは、引きすぎた分を戻すどころか、さらに引いてしまっているので間違えた答えになってしまいますね。
まとめ
今回は、大人がサラッと答えられたらかっこいい三桁の数どうしの引き算に挑戦しました。
ざっくり計算して後から帳尻を合わせるように計算することで、かなり時間短縮しながら計算ミスを抑えることができます。
繰り上がり・繰り下がりのある計算では非常に有効な方法ですので、ぜひ活用しましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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