単純な計算問題でも少し見方を変えるだけで、考えやすくなることがあります。
今回は掛け算の問題に挑戦してみましょう。繰り返し練習することで暗算でも計算ができるようになります。
問題
次の計算をしなさい。
437×9
単純な掛け算の問題です。
まずは自分自身で計算をし、答えを出してみましょう。
解説
今回の問題の答えは「3933」です。
今回は次のように計算をします。
400×9=3600
30×9=270
7×9=63
よって、3600+270+63=3933
「437×9」という一つの掛け算を「400×9」「30×9」「7×9」という三つの掛け算に分けて計算をしました。
その後、それらを足し合わせると、元の計算式と同じ答えになります。
この計算は、通常の筆算と本質的には同じものです。
通常の筆算では、各位の掛け算を行うたびに、繰り上がりを考慮して足し算を行います。つまり、掛け算と足し算を交互に行うことになります。
それに対して、ここで紹介した計算方法は、掛け算部分だけを先に行い、足し算は後からまとめて行っています。
計算が苦手な方は、さまざまな計算を行うより、「掛け算だけ」「足し算だけ」をまとめて行う方が計算ミスを減らせるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、掛け算の問題に挑戦しました。
本質的には同じ計算方法であっても、少し見方を変えるだけで計算がしやすくなるはずです。はじめのうちは難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで計算ミスを減らせますよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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