「2×3」「1+2」のように一つしか演算がない場合、計算の順序に迷うことはありません。しかし、式の中に複数の演算が含まれている場合は要注意です。どのような順序で計算するかによって、計算結果が異なってきますよ。
さて、今回の問題、あなたは正しい順序で計算できるでしょうか?
問題
次の計算をしなさい。
100+100÷100+50
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「151」です。
あなたの計算結果と一致したでしょうか?
もし一致しなかった場合は、どこで計算を間違えたのかを次の「ポイント」で確認しておきましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「割り算から計算すること」です。
問題の式は足し算が先に書かれていますが、計算は割り算からスタートしなければなりません。
その理由は、次の計算順序のルールを見ると分かります。
<計算順序のルール>
次の順序で計算します。
1.括弧の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順位の計算がある場合は、左にあるものから計算します。
この式には括弧が出てきませんので、最も優先すべきは割り算です。
では、さっそく計算していきましょう。
100+100÷100+50 ←先に割り算を計算する
=100+1+50
残りは足し算だけになりましたので、左から順に計算していきましょう。
100+1+50
=101+50
=151
これで答えが出ましたね。
もし、足し算から先に計算していたら…
もし、足し算から先に(左から順に)計算していたらどうなったのでしょうか?
100+100÷100+50 ←足し算からすると…
=200÷100+50
=2+50
=52 ←誤答!
正解とはまったく違う答えになってしまいました。
このように計算順序のルールを無視してしまうと、たとえ演算一つひとつの答えは正しくとも、全体の答えが大きくずれてしまうことがあります。
計算順序のルールは、算数や数学の問題ではとても重要な存在なのです。
まとめ
今回は、計算順序のルールを覚えているかどうかが試される問題でした。
ルール上、掛け算や割り算は、足し算や引き算よりも優先的に計算されます。式全体を見て正しい計算順序を確かめてから、計算を始めることをおすすめします。
計算順序のルールがカギになる問題は他にもたくさん用意していますので、ぜひ引き続き挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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