10年日本に住む外国人「もう母国に帰ろうかな」一時帰国後、日本にうんざりしてしまったワケに賛否

2025.3.6

海外での生活を経て日本に戻ると、かつて慣れ親しんだはずの環境に違和感を覚えることがあります。

長く離れていたことで、新たな視点を持つようになったり、日本の良さや不便さが改めて見えてきたりするものです。しかし、戻ってきたものの「本当にここにいたいのか？」と迷うこともあるでしょう。

今回は、「失われてしまった興味」に対する海外の方の反応を紹介します。

海外生活からの帰国…日本にとどまるべきか？

ちょっと聞いてほしい。
ただの愚痴みたいなものなんだけどさ。

私はもう10年近く日本に住んでいて、日本で仕事をしているんだ。
これまで何度も「もう母国に帰ろうかな」と思いながらも、なんだかんだ日本にいる。

ただこの前休暇で久しぶりに母国に帰ったとき、これまでとは違うものを感じたんだ。
なんというか、今まで感じたことのない「ここが自分のいるべき場所なのかも」という気持ち。

休暇の最中に、新しい人脈ができたり、自分でデザインしているジュエリー（趣味で）を現地の職人と提携できることになったり、スタートアップ企業に投資したり、ライブイベントの運営に関わったり、家族と素晴らしい時間を過ごしたり、とにかく充実した日々だった。

それに比べて、日本ではこういうことがほとんどできていない。日本語は話せるけど、こっちでは投資だったり、イベント運営に関わったりする機会なんてほぼなかった。こういう経験を通して、改めて「日本式のやり方」に疲れている自分に気づいたんだ。

もちろん、日本に戻ってきて彼女（将来の妻）と再会できたのは嬉しいし、日本の生活も嫌いじゃない。でも、今回は「本当にそれだけでいいのか？」という気持ちが拭えなかった。

特に仕事の面で感じるものが大きかった。
今、私はただの教師をしているんだ。
副業もいくつかやってはみたものの、結局どれも大きく展開することはなかった。でも母国では、たった2週間でこんなにも色々なチャンスを掴むことができた。

もしかしたら、日本でも頑張ればできたのかもしれないけど、ビザの制約もあって、結局自由に動けない部分が多い。そういう、「制度に縛られている」 という感覚にもううんざりしているのかもしれない。

「隣の芝は青く見える」っていうのもあるよね。どっちにしても、今は何とも言えない気持ちなんだ。

どう行動するべきだったのかな？

アメリカ合衆国の掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」にこのような投稿がされると、さまざまなコメントが寄せられました。

外国の方は「失われてしまった興味」についてどのような意見を持っているのでしょうか。実際に寄せられたコメントをいくつか紹介します。

休暇と日常を比べるのは危険

「日本での日常生活と、母国での休暇を比較するのは危険」だと思うよ。

もちろんすべてのケースに当てはまるわけではないけど、母国に戻るのが楽しく感じるのは、日本での責任から一時的に解放されるからかもしれない。

母国で安定した生活を維持できるのか、仕事は見つかるのか、年に一度特別扱いされるのではなく、日常的な関係の中でも家族や友人と良い関係を築けるのか、自問してみてほしい。

「幸せでないなら無理に残る必要はない」のは確かだけど、一時的なカルチャーショックの影響だけで判断するのではなく、じっくり考えて決断するべきだと思うよ。

結婚前に人生設計を明確に

ひとつアドバイスするとすれば、結婚して子どもができる前に、自分が本当にどうしたいのかを明確にすることだね。

もし最終的に別々の道を選ぶことになったとしても、離婚や子どもの問題が絡まないうちの方がずっと簡単だからね。

すでに心は決まってるのでは？

実はあなた、母国に戻る理由を自分で作るために、あれこれ行動したんじゃない？

「ここ（母国）が自分のいるべき場所だ」と感じたなら、素直にそこに行くべきだと思うな。

彼女が一緒に行くなら問題ないけど、そうでないならつらい決断をしてでも前に進むしかないんじゃないかな。

本当に離れたいなら行動すべき

本当に日本を離れたいなら、そうすればいいと思うよ。ただちょっと、思考が凝り固まっているんじゃないかなとは思う。

例えば、別の仕事を探したり、自分の好きなことができるコミュニティに入ることもできるはず。

私はライブ写真を撮るのが好きだから、パンクバーに行ってバンドと仲良くなり、ライブ撮影を申し出た。そこから新しい人脈が広がって、どんどんチャンスが増えていったよ。

ただ、日本で自分の人生を変えるのは、母国に戻るよりずっと大変だろうね。私も母国の人との距離感が恋しくなって、帰国を考えることはあるよ（笑）

日本での経験は無駄じゃない

こう考えてみたらどう？あなたはこの10年間で「日本流」を学んできた。それはまるで修士号を取るようなものだよ。

意識的にも無意識的にも身につけたスキルや文化的な知識は、母国での新しいチャンスを得るのに役立っているはずだし、これからも活かせるはず。

おめでとう！このレベルはクリアしたんだから、次の冒険に進む時かもしれないね。

この気持ち、よく分かる

すごく共感できるよ。

私は7年日本に住んでいて、幸運にもやりたい仕事に就けたけど、仕事で求められる無駄な手順や文化的なプレッシャーに疲れてきた。

今年の初めにヨーロッパに行って、帰ってきたらただ悲しい気持ちになった。それが私にとっての決定的なサインだったよ。

日本での生活は快適だけど、そろそろ次のステップに進む時かもしれないな。

結局、彼女次第では？

この問題って、結局のところ彼女の存在が大きいんじゃない？もし彼女がいなかったら、もう母国に帰ってる？

結婚を本気で考えているなら、彼女があなたの母国での生活に抵抗がないか聞いてみるべきだと思うよ。

日本にとどまるべきか、それとも帰国するべきか？

今回は、「失われてしまった興味」についての海外の方の反応を紹介しました。

多くの人が指摘していたのは、「休暇と日常を比較するのは危険」という点。母国での楽しい時間は、あくまで一時的なものかもしれず、実際に住んだ場合の現実をしっかり考えるべきだという意見が目立ちました。

また、「結婚前に人生設計を明確にするべき」「すでに心は決まっているのでは？」といった声もあり、特にパートナーとの関係をどうするのかが重要なポイントになりそうです。

一方で、「日本での経験は無駄にならない」「すでに十分学んだから、新しい冒険に進んでもいい」という前向きな意見もあり、日本で培ったスキルや文化理解を母国で活かす道もあるという考え方も示されていました。

最終的には、「今後のキャリア」「生活の充実度」「パートナーとの未来」などを慎重に考えた上で、自分がどこで幸せを感じるのかを見極める必要がありそうです。

あなたなら、どんな選択をしますか？

出典：Reddit（Back in Japan and I don’t know if I want to be here anymore.）