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目上の人に『申し訳ありません』はNG?! 知らなきゃ恥ずかしい…【ビジネス用語の間違った使い方】とは?

  • 2025.3.27
出典:photoAC(※写真はイメージです)

あなたは「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の使い分け、大丈夫ですか?
一見、とても丁寧に聞こえる「申し訳ありません」という表現ですが、シチュエーションによっては不適切な場合もあります。

今回は「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の違いと、正しい謝罪の伝え方をご紹介します。

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の違い

「申し訳ありません」や「申し訳ございません」という言葉は、相手に謝罪する際に使う表現です。

謝罪はとても重要な場面で使われるため、適切な言葉遣いが求められます。
使い方を間違えてしまうと、さらに失礼にあたることもあるため注意が必要です。

では、「申し訳ありません」と「申し訳ございません」はどのように使い分ければよいのでしょうか?

「申し訳ありません」とは?

まず、「申し訳」という言葉には「言い訳のしようもない」という意味があり、謝罪の意を表します。
そこに「ない」を「ある」の否定として丁寧に表現する「ありません」を加えた言葉が「申し訳ありません」です。

丁寧な表現ではありますが、より格式の高い敬語表現ではありません。

「申し訳ございません」とは?

「申し訳ございません」は「申し訳ありません」よりも丁寧な謝罪の表現です。

「ございません」は「ない」の謙譲語にあたります。
謙譲語は自分をへりくだることで、相手に対して敬意を表す言葉です。
そのため、「申し訳ありません」よりも丁寧な謝罪となります。

目上の人や取引先、お客様などに対して、より丁寧にお詫びの気持ちを伝えたい場合は「申し訳ございません」が適切です。
ビジネスシーンでは基本的に「申し訳ございません」を使うようにしましょう。

正しい謝罪の伝え方

何かミスをしてしまったときなど、謝罪をする場面では焦ってしまうこともあります。
そんなときこそ、失礼のない言葉遣いを心がけたいですよね。

ここでは、覚えておくと安心な謝罪の表現をご紹介します。

上司や取引先などに謝罪する場合

・申し訳ございません
・大変申し訳ございません(より深い謝罪の意を込める)
・誠に申し訳ございません(さらに格式の高い表現)

また、「申し訳ございません」に他の言葉を加えると、より丁寧な謝罪になります。

・ご迷惑をおかけして申し訳ございません
・お手数をおかけして申し訳ございません

同僚や部下に謝罪する場合

・申し訳ありません
・すみません

「すみません」は、職場内でも親しい関係性がある場合や、ちょっとしたミスに対する軽い謝罪として使われることが多いです。

「申し訳ございません」を使おう

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の違いについて解説しました。

「申し訳ございません」は「申し訳ありません」よりも丁寧な敬語表現であり、ビジネスシーンでは基本的にこちらを使うのが適切です。

ビジネスの場では、正しい敬語を使い分けるスキルも求められます。ぜひ、適切な表現を覚えておきましょう。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社