ねぎらいの言葉である「ご苦労さま」や「お疲れさま」。
あなたは上司に対して「ご苦労さまです!」と声をかけていませんか?
実は「ご苦労さま」は、目上の人には使わないのがマナーとされています。
今回は、目上の人に伝える正しいねぎらいの表現についてご紹介します。
「ご苦労さま」は目上の人にはNG!
ビジネスシーンでは、上司や取引先に対する言葉遣いに気をつけることが大切です。
その中でも、間違いやすい言葉のひとつが「ご苦労さま」です。
「ご苦労さま」は本来、目上の人が目下の人に対してねぎらう表現です。
少し上から目線のニュアンスが含まれるため、上司や取引先の方に使うと失礼な印象を与えてしまう可能性があります。
たとえば、上司が部下に対して「今日も遅くまでご苦労さま」と声をかけるのは適切ですが、部下が上司に対して「ご苦労さまです」と言うのは不適切とされています。
ビジネスマナーとして、「ご苦労さま」は目上の人には使わないようにしましょう。
目上の人に伝える「正しいねぎらいの表現」は?
では、目上の人に対してねぎらいの気持ちを伝えるには、どのような表現が適切なのでしょうか?
「ご苦労さま」に代わる表現をいくつかご紹介します。
上司にも部下にも使える「お疲れさまです」
「お疲れさまです」は、ねぎらいの言葉として最も一般的な表現で、上司や部下、同僚など誰に対しても使えます。
ただし、年配の上司の中には「お疲れさま」が目下の者が使う言葉だと考える方もいるため、相手によっては別の表現を選ぶのが無難です。
感謝の気持ちを込めた「ありがとうございます」
「お疲れさまです」は、目上の人に対して使うことに違和感を覚える人もいます。
そのような場合には、ねぎらいと感謝を込めて「ありがとうございます」と伝えるのが適切です。
「ありがとうございます」と言われて不快に感じる人はほとんどいないため、「お疲れさまです」に代わる表現として使いやすいでしょう。
取引先の方には「お世話になっております」
取引先の方に対しては、「お世話になっております」という表現が一般的です。電話やメールの冒頭でも使われることが多く、自然に会話を始めることができます。
ねぎらいの言葉を正しく使い分けよう
「ご苦労さま」は目上の人には使わず、「お疲れさまです」や「ありがとうございます」といった表現を使うのがビジネスマナーとして適切です。
言葉遣いひとつで相手の印象は大きく変わります。
正しい敬語を身につけ、より良い人間関係を築いていきましょう。
ライター:aoi