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医師「放っておくと危険です」 → 更年期に潜む“危険な健康リスク”… 今すぐ見直すべき“3つの生活習慣”とは?【医師が解説】

  • 2025.3.24
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「更年期」の影響を知っていますか? 更年期という言葉、聞いたことがあっても実際にはどんな影響があるのか、詳しく知っている人は少ないかもしれません。女性の体に訪れるこの大きな変化は、ただの年齢の問題ではなく、健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。ホルモンの変動によって引き起こされる症状や、新たに現れる健康リスクについて、一緒に見ていきましょう。

更年期とは一体なに?!どんな症状があるかチェック 

更年期とは、主に45歳から55歳の間に訪れる女性特有の生理的な変化の時期を指します。

この時期、卵巣の機能が低下し、エストロゲンというホルモンの分泌量が減少します。これにより、月経周期の変化や、ホットフラッシュ(突然の熱感)、不眠、情緒不安定などの症状が現れることがあります。これらは「更年期症状」と呼ばれ、個人によってその程度は異なります。

更年期は、体だけでなく心にも影響を与えます。特に、ホルモンバランスの変化は、気分の変動やうつ症状を引き起こすこともあります。これらの症状は一時的なものと考えがちですが、放置すると生活の質を大きく損なうことになります。だからこそ、早めの対策が重要です。

更年期に潜む健康リスクとは?

更年期中に注意が必要なのは、単なる体調不良だけではありません。

ホルモンの変化に伴い、骨密度の低下や心血管疾患のリスクが増加することが知られています。特に骨折のリスクは、エストロゲンの減少によって骨量が減少するため、女性にとって深刻な問題です。

また、心血管疾患は、女性にとっても無視できないリスクで、放っておくと危険です。エストロゲンは血管を保護する役割があるため、減少することで動脈硬化が進行しやすくなります。これにより、高血圧や高コレステロールのリスクが高まり、心臓病や脳卒中の危険性が増加します。

これらのリスクに対しては、定期的な健康診断や生活習慣の見直しが非常に重要です。

実践したい対策と生活習慣の見直し

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどうすればこれらのリスクを軽減できるのでしょうか。

まずは、バランスの取れた食事が基本です。カルシウムやビタミンDを多く含む食品を積極的に摂取し、骨の健康を守りましょう。

また、オメガ-3脂肪酸や抗酸化物質を含む食品は、心血管の健康をサポートします。

運動も大切な要素です。特に、筋力トレーニングや有酸素運動は、骨密度を保ちつつ心臓を強化します。ウォーキングやヨガなど、無理なく続けられる運動を取り入れると良いでしょう。

さらに、ストレス管理も忘れずに。瞑想や趣味の時間を設けることで、心の健康を保つことができます。医師からのアドバイスを受けながら、必要に応じてホルモン補充療法を検討するのも一つの手です。

更年期を迎えるあなたへ

更年期は、避けられない自然なプロセスですが、知識と対策によってその影響を軽減することが可能です。

体調の変化を理解し、適切な健康管理を行うことで、充実した毎日を送ることができるはず。自分自身の体を大切にし、必要なサポートを受けながら、健康的な生活を送ることを心がけましょう。更年期を恐れず、賢く向き合っていきましょう!


監修者:上原武晃

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神奈川県茅ヶ崎市にある湘南リウマチ膠原病内科 院長
日本アレルギー学会専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
女性特有の関節症状の鑑別や骨粗鬆症、リウマチ膠原病疾患の専門診療を行っている。更年期など女性特有の体の不調、手や指のこわばりや関節痛、骨粗鬆症などの診察のため、東京神奈川を中心に毎月1000人を超える患者さんが来院している湘南リウマチ膠原病内科はこちらです。

湘南リウマチ膠原病内科
神奈川県茅ヶ崎市美住町5-4