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やってる人多いけど… 実は逆効果かも?! 意外とやりがちな『NGスキンケア習慣』とは?【プロが解説】

  • 2025.2.20
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

毎日しっかり保湿しているのに、なぜか肌がカサカサしてツヤがない…。もしかすると、そのスキンケア方法が逆効果になっているのかもしれません。

本記事では、ついやってしまいがちな“乾燥対策の落とし穴”を5つ厳選してご紹介。さらに、正しいスキンケア方法もお伝えします。誰もが陥りやすい習慣を見直し、うるおいのある肌を目指しましょう!

乾燥肌のメカニズムと間違ったケアのリスクとは?

肌が乾燥する主な原因は、肌表面の角質層に含まれる水分が不足することにあります。角質層は、天然の保湿因子(NMF)や皮脂膜によって外部刺激から肌を守るバリア機能を持っています。しかし、外部環境や加齢、間違ったスキンケアによってバリア機能が低下すると、肌のうるおいが失われ、カサつき・粉吹き・ひび割れといったトラブルが発生します。

また、乾燥した肌はバリア機能が弱まるだけでなく、シワやたるみなどエイジングサインが加速しやすくなります。肌荒れが続くと、メイクでも隠しきれず、日常生活にも影響を及ぼします。

実は、多くの人が「しっかり乾燥対策をしている」と思っていても、そのケアが逆効果になっている場合があります。本記事で紹介するNG習慣を確認し、スキンケアを見直してみましょう。

NG習慣①:洗顔・クレンジングが実はオーバーケアに!

洗浄力の高いクレンジングや洗顔料を使いすぎたり、肌をゴシゴシとこすりすぎると、必要な皮脂まで奪われてしまいます。ダブルクレンジングの際に時間をかけすぎるのもNG。角質層が傷つき、バリア機能が低下し、乾燥が進んでしまいます。

ついやりがちな間違い
強力なクレンジングオイルで何度もこすり洗い
洗顔ブラシをゴシゴシと力を入れて使用
「しっかり落とさなきゃ」と時間をかけすぎる
正しいケア法
肌に優しいクレンジング(ジェルやミルクタイプ)を選ぶ
摩擦を最小限にし、指の腹を使って優しく洗う(力が入りやすい方は、中指と薬指の腹を使用するのがオススメ)
洗顔時間は1分程度にし、長時間洗わない
洗顔後はすぐに保湿ケアを行う

洗顔やクレンジングは「やりすぎ」が乾燥の原因に。最低限のケアで汚れを落とす意識を持ちましょう。

NG習慣②:化粧水だけで満足してしまう

化粧水だけでは、水分が蒸発しやすく、肌内部のうるおいを保つことができません。皮脂が多い人でも、まったく油分を補給しないのは逆効果。水分と油分のバランスを整えることが大切です。

ついやりがちな間違い
化粧水をたっぷりつけても、その後の乳液やクリームを省略
「ベタつきが嫌」で油分を極端に避ける
シートマスクだけに頼ってスキンケアを終える
正しいケア法
化粧水の後は必ず乳液やクリームで保湿
軽い使用感の乳液やオイルフリーの美容液を活用
シートマスク後も必ず乳液やクリームで仕上げる

水分をしっかり閉じ込めるために、化粧水+油分のケアを徹底しましょう。

NG習慣③:高温・長時間の入浴

高温のお湯に長く浸かると、肌表面の皮脂膜が失われ、バリア機能が低下します。また、入浴後に水分を拭き取らず放置すると、蒸発とともにうるおい成分まで奪われてしまいます。

ついやりがちな間違い
42度以上の熱いお湯に長時間入る
シャワーを熱めに設定して浴び続ける
入浴後、しばらく放置してからスキンケアを始める
正しいケア法
お湯の温度は38〜40度程度に設定
入浴時間は15分以内にする
入浴後はすぐに保湿ケアを始める

特に「3分以内に保湿を始める」ことが理想です。

NG習慣④:ゴシゴシタオルドライ

お風呂上がりや洗顔後、つい急いで水分を拭き取りたいからと力を入れてタオルでこすってしまう人は意外と多いです。しかし、肌が濡れている状態は角質層が柔らかくなっていて、摩擦を受けると傷つきやすいタイミングでもあります。

ついやりがちな間違い
タオルで肌を強くこすって拭く
角質ケアを頻繁に行いすぎる
硬くなったタオルを使い続ける
正しいケア法
柔らかいタオルを使い、押し当てるように水分を吸収
角質ケアは週1回程度に抑える
タオルは定期的に交換し、清潔に保つ

肌の表面を“大切に扱う”意識を常に持ちましょう。雑なタオルドライをやめるだけでも、乾燥や肌トラブルが軽減されるケースも珍しくありません。

NG習慣⑤:スキンケア後の環境管理不足

空調が効いた部屋やオフィス環境は、どうしても空気が乾燥しがちです。スキンケアをきちんとしても、その後の環境が乾燥していれば、水分が逃げやすくなってしまいます。特にエアコンの風が直接肌に当たると、水分蒸発が加速してしまい、肌の乾燥が深刻化する原因に。また、冬は暖房の熱で乾燥し、夏は冷房で空気が乾燥するため、一年を通じて注意が必要です。

ついやりがちな間違い
スキンケア直後にエアコンの風を直接浴びる
部屋の湿度が低いまま放置
正しいケア法
エアコンの風向きを調整する
加湿器を活用し、湿度を50〜60%に保つ
スプレーミストなどで肌を定期的に保湿

スキンケア直後の肌を守るには、外部環境の整備が欠かせません。保湿成分を閉じ込めるだけでなく、外の空気との接触による蒸発も最小限に抑えられるよう、エアコンの使い方や室内の湿度管理を意識してみてください。

7. 正しい乾燥対策のポイントまとめ&明日からできる改善策

乾燥肌対策のポイントは、

  • 洗顔・クレンジングのやりすぎを避ける
  • 化粧水+乳液・クリームでしっかり保湿
  • 入浴後はすぐに保湿
  • タオルでこすらない
  • 室内の湿度を管理する

小さな工夫を積み重ねることで、うるおいのある肌を目指せます。

乾燥トラブルが続く場合や肌荒れがひどい場合は、自己流だけに頼らず、皮膚科医や美容の専門家に相談することをおすすめします。肌は人によって状態や悩みの原因が異なるため、専門家のアドバイスを取り入れながら自分に合ったスキンケアを見つけるのが理想的です。

日常生活の中で「肌に良い習慣」を少しずつ増やしていくことが、乾燥対策のカギ。ぜひ今日から、あなたも正しいケアを実践して、うるおいとハリのある素肌を目指してみてくださいね。


監修者:梅原美里 (FACE+ by yamano / KOHAKU代々木店
2008年より山野愛子直営店でフェイシャルケアの技術を学び、多くの経験を積む。 2019年に独立し、現在は『FACE+(中野店、表参道店)』、そして『山野愛子どろんこ美容KOHANKU代々木店』の3店舗を運営。 これまでに1万人以上のお客様の肌と向き合い、10年以上通い続けてくださる方も多く、信頼をいただけることに日々感謝しています。 私が目指すのは、「すっぴんでも輝ける美肌」をお客様一人ひとりに実感していただくことです。 また、これまでの経験を基にした著書『いくつになっても「すっぴん美肌」になれるコツ サロンオーナーが全部教える』を出版し、多くの方に美肌づくりのコツをお伝えしています。 「肌は心を映す鏡」。美肌ケアを通じて、お客様の毎日がもっと自信に満ちたものになるようにサポートしております。