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『ばけばけ』ヒロインで注目度急上昇!2025年を席巻する女優の見逃せない“魅力”とは?

  • 2025.2.28
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(C)SANKEI

髙石あかりの出演作が、とどまるところを知らない。

2025年秋にスタートする連続テレビ小説『ばけばけ』でのヒロイン役は周知の事実として、現在放送中の連ドラでは日曜劇場『御上先生』、ドラマイズム『アポロの歌』の2作に出演中。映画では『遺書、公開。』が公開中の中で、4月には主演作となる『ゴーストキラー』、5月には声優として参加する『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』、そして先日発表されたオダギリジョー主演で7月公開の『夏の砂の上』にも出演と、夏まで作品がほぼ途切れないまま『ばけばけ』で滑空状態に入るという、まさに2025年ブレイク確実と断言できる女優が、今の髙石あかりである。

海外でも評価の高い、髙石あかりの代表作『ベイビーわるきゅーれ』

彼女の代表作として知られているのが、伊澤彩織とのダブル主演作『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ。大胆かつ本格的なアクションと日常描写によるコメディの振り幅と深度、表情の機微と自然体な演技が国内外で高く評価されている。『ばけばけ』での会見で、夫役を演じるトミー・バストウが「素晴らしい演技に惹かれました」と話題に挙げていたのも、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズだった。なお、先述した『ゴーストキラー』は、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズに参加した園村健介が監督・アクション監督を務め、阪元裕吾が脚本を手がけており、髙石にとっては初の映画単独主演となる。日本公開に先駆けてアメリカの映画祭での上映も決定しており、髙石の海外人気・評価は加速していきそうだ。

『御上先生』と『アポロの歌』では、対照的な活躍の仕方に

現在放送中の連ドラ2作では対照的な活躍の仕方となっている。生徒の一人を演じている『御上先生』では、驚くことにいまだほとんどセリフのない役となっているのだ。2月23日放送の第6話にてようやく髙石が演じる千木良がクラスメイトを心配して保健室にやってくるシーンが映し出され、喋ったこと事態が話題になるほど。『御上先生』で描かれている3年2組の生徒は29名おり、主演の松坂桃李をはじめほかキャストも豪華な俳優が並んでいるため、スポットが当たらないのは仕方のないところもあるのかもしれないが、それでも朝ドラヒロインが決まっている髙石をここまで宝の持ち腐れにしているのは「贅沢」といった声や逆に「何かあるのでは?」といった見方をする視聴者もいる。髙石が実力のある俳優として認められているからこその現象でもあるだろう。

一方の『アポロの歌』は、佐藤勝利(timelesz)とのダブル主演作ということもあるが、昭吾(佐藤勝利)が何度も転生する世界に必ず現れ、彼と惹かれ合うひろみ(高石あかり)といういくつもの役を演じ分けている。第2話では、第二世界「歌手シグマ」編といったように、ひろみという役の上で様々な芝居を展開しており、それでも「ふふふっ」というその笑い方がひろみとしての仕草、サインになっている。『ベイビーわるきゅーれ』シリーズのようなアクションやコメディタッチはないものの、また別ベクトルで高石の芝居が存分に発揮されている作品と言えよう。

冒頭で列挙した中では​『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』が、異色のようにも思えるが、2024年公開の劇場アニメ『きみの色』で主演の一人を演じており、声優だけでなく竈門禰豆子役を演じた舞台『鬼滅の刃』など、あらゆるステージで活躍できるオールラウンダーであることも、髙石の強みでもある。

朝ドラヒロインとしては、現在放送中の『おむすび』の橋本環奈、次期朝ドラ『あんぱん』の今田美桜に続く形となる。2人と比べるとまだ知名度はないかもしれないが、そもそも朝ドラとはそういった女優を輩出する、羽ばたいていく場所でもあった。髙石が朝ドラヒロインとして化けていく半年後を今から待ち遠しく思う。


ライター:渡辺彰浩
1988年生まれ。福島県出身。リアルサウンド編集部を経て独立。荒木飛呂彦、藤井健太郎、乃木坂46など多岐にわたるインタビューを担当。映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』、ドラマ『岸辺露伴は動かない』展、『LIVE AZUMA』ではオフィシャルライターを務める。