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「ネトフリでもランクイン」「予想外のどハマり」“見事なラストシーン”の1月ドラマ最新話、 “視聴者の心を掴む”理由とは

  • 2026.2.8

23年ぶりに再会した初恋の相手は、殺人事件の容疑者だった。そんな強烈なフックで始まるテレビ朝日のドラマ『再会~Silent Truth~』は、放送を重ねるごとに話題を呼び、NetflixやTverなど配信サービスでも上位にランクイン。SNS上でも「ネトフリでもランクインしてる」「予想外のどハマり」と話題を呼んでいる。2月3日(火)に放送された第4話で描かれたのは、事件の真相解明はもちろん、人間関係が決定的に絡まり、歪んでいく過程だった。初恋、元夫、今の恋人、そして共有された罪。静かに積み上げられてきた感情が、一気に崩れ落ちる予感さえある。

※以下本文には放送内容が含まれます。

折り重なる人間模様

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『再会〜Silent Truth〜』第4話より(C)テレビ朝日

『再会~Silent Truth~』第4話において際立っていたのは、真相に近づくにつれ、もう幼馴染4人の関係性は元には戻らない……そんな悟りの強度だった。

物語の中心にあるのは、23年前に拳銃を埋めた幼馴染4人の関係性。しかし、第4話ではそこにはっきりと恋愛感情が絡み合って、単なるミステリーでは済まされない感情の地層が露わになっていく。

まず印象的なのは、万季子(井上真央)が息子・正樹(三浦綺羅)のキャッチボール相手として淳一(竹内涼真)を誘う場面だ。そこに現れたのは、淳一の現在の恋人・博美(北香那)。万季子は声を荒らげるわけでも、露骨に動揺するわけでもない。ただ、ほんの一瞬の沈黙と視線の揺れで、彼女のなかに“まだ終わっていない感情”があることを仄めかせる。

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『再会〜Silent Truth〜』第4話より(C)テレビ朝日

一方の淳一は、どこか本当の感情を内側に押し込めたままでいるように見える。恋人を連れてきたという“正しい選択”をしながら、初恋の相手の前ではどこかぎこちない。その違和感こそが、博美にとっては決定的だったのかもしれない。

博美が万季子に向けて語った、付き合った先に結婚が見えないといった言葉は、未来への不安であると同時に、淳一の心を直感的に察している証でもあったのではないか。

嘘をついているのは誰か?

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『再会〜Silent Truth〜』第4話より(C)テレビ朝日

恋愛のもつれは、万季子の元夫・圭介(瀬戸康史)の存在によってさらに複雑化する。圭介は再婚しており、しかも妻は妊娠中だ。それでも万季子への未練を断ち切れないのか、ふたりは思わず唇を重ねてしまう。この“禁断のキス”は決して情熱由来ではなく、孤独と後悔の産物に見える。

同時に進むのが、タイムカプセルをめぐる真実の掘り起こしだ。圭介は、拳銃を掘り起こそうとしたが、すでに中身はなかったと告白。つまり、誰かがそれより前に掘り起こしていたということになる。仲間内でもっとも信頼していたはずの“共有された秘密”が、いまや最大の疑念へと変わっていく。

ここで浮き彫りになるのが、淳一の立場の危うさだ。刑事として真実を追わねばならない一方で、彼は誰よりも仲間たちのことを“無実であってほしい”と願っている。その矛盾が、彼の行動を鈍らせる。

犯人は直人? 止まらない考察

対照的なのが、淳一のバディである南良理香子(江口のりこ)の存在だ。江口のりこ演じる南良は、とある捜査を水面下で進めていた。淳一に知らせぬまま掴まれた証拠は、ついに直人(渡辺大知)の嘘を暴く。渋滞がなかった夜、ガソリンスタンドの防犯カメラ。論理的に崩されていくアリバイの前で、直人は任意同行を求められる。

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『再会〜Silent Truth〜』第4話より(C)テレビ朝日

このラストが見事なのは、感情がもっとも混乱した瞬間に、現実が一気に押し寄せてくる点だ。万季子の揺れる心、圭介の後悔、そして淳一の焦り。そのすべてを置き去りにして、捜査は冷酷に進んでいく。

果たして、真犯人は誰なのか。誰が、封印した罪を再度、解き放ったのか。しかし、それよりも突きつけられるのは、人はどこで良心をなくし、間違えてしまうのか、という問いかもしれない。

『再会~Silent Truth~』が予想以上に視聴者の心を掴んでいる理由は、ここにある。単なるヒューマンラブミステリーではなく、大人になりきれなかった人間たちが、過去と現在の狭間でもがく物語である本作。第4話は、その迷宮の入口を、はっきりと示した回だった。


テレビ朝日系『再会〜Silent Truth〜』毎週火曜よる9時〜
TVerで見逃し配信中
https://tver.jp/episodes/epg7ph3npn?p=0

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_