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工夫して5秒で計算してみて!「1996+2997」→暗算できる?

  • 2025.2.22
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今回は、四桁+四桁の足し算に挑戦です。

繰り上がりが多く、筆算をするにしても面倒に見える計算ですが、工夫をすると5秒あれば楽に計算できる問題に早変わりします。

さて、どのような工夫をしたらよいのでしょうか。

問題

次の計算を暗算でしてください。
1996+2997

※制限時間は5秒です。

解答

正解は、「4993」です。

問題を計算するのに、どのぐらい時間がかかりましたか?

「とても5秒以内では暗算できない」と思った人は、ぜひ次の「ポイント」をご覧ください。

具体的な暗算の仕方を解説していますよ。

ポイント

この問題のポイントは、「足される数もしくは足す数を切りのよい数に変換すること」です。

基本的には切りのよい数に近い方を変換するのですが、1996(足される数)も2997(足す数)も切りのよい数に近いですね。

そこで、今回は二つの暗算パターンを紹介します。

1996を変換するパターン

1996に近い切りのよい数は2000です。そこで、1996の代わりに2000を使って計算してみましょう。

1996+2997
→2000+2997=4997

繰り上がりが全くないので、計算はとても簡単です。ただし、1996+2997と2000+2997は式が違いますので、今回の問題の答えを出すには調整が必要です。

そこで、次のように考えます。

2000は1996よりも4大きい数なので、2000+2997の答えは1996+2997よりも4大きいはずです。よって、元の式と一致させるためには、2000+2997の答えから4を引けばよいのです。

1996+2997
=2000+2997−(2000−1996)←変換後の数と変換前の数の差を引く
=4997−4
=4993

これで簡単に答えが出ました。

2997を変換するパターン

もう一つ、2997を切りのよい数3000にするパターンも見てみましょう。

1996+2997
→1996+3000=4996

3000は2997よりも3大きな数です。よって、1996+3000の答えから3を引いた数は、1996+2997の答えと一致します。

1996+2997
=1996+3000−(3000−2997)←変換後の数と変換前の数の差を引く
=4996−3
=4993

こちらのパターンでも計算は簡単でしたね。

まとめ

今回は、四桁の繰り上がりのある足し算を暗算する方法について紹介しました。

切りのよい数に変換するのは、足される数、足す数どちらでも構いません。ただし、変換後には「変換後と変換前の答えの差」を調整する計算も必要です。この計算を忘れると、答えが変わってしまうので注意しましょう。

この暗算方法が面白いと思った人は、ぜひ他の暗算問題にも挑戦してみてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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