意外に間違える大人が多いかも？！「200÷3」→四捨五入して“一の位までの概数”で答えて！

小学生のときに習った割り算ですが、割り切れない場合はどうやって答えていたか、覚えているでしょうか？余りを出すパターンのほか、答えを概数にするよう求められる問題も多かったはずです。

今回の問題では、割り算の答えを「概数にする方法」が問われます。さて、あなたは正解できるでしょうか？

問題

計算結果を四捨五入して、一の位までの概数にして答えなさい。
200÷3

正解は、「67」です。

66にしてしまった人は、残念ながら間違いです。70も不正解ですよ。

では、概数での表現の仕方を次の「ポイント」で復習してみましょう。

概数で表すポイントは、「指定された桁の一つ下の桁を四捨五入すること」です。

概数とは、おおよその数のことです。割り切れない割り算は、どこまで割っても答えがでません。そこで、どこか途中で割り算を終えて、「おおよその数＝概数」で答えを出すよう求められるわけです。

このように答えを概数で表すとき、よく一緒に使われるのが四捨五入です。四捨五入とは、4以下なら切り捨て、5以上なら切り上げるという方法です。

では、今回の問題を改めて見てみましょう。

式の割り算をすると、次のような形になります。

200÷3=66.666.......

6が延々と続きますね。では、この答えを一の位までの概数にするには、どうすればよいでしょうか？

単純に小数点以下を切り捨ててしまうのは、NGです。問題文には「四捨五入して」という指示がありますので、どこかの桁の6を四捨五入し、切り上げる必要があります。

では「一の位までの概数」とあるので、一の位を四捨五入すればよいのでしょうか？

これもNGです。一の位の6を四捨五入すると、十の位に1の切り上げが起こり、答えは70になります。しかし、これでは一の位が省略されてしまっているので、「一の位までの概数」とは言えないでしょう。

正しい手順は、一の位の一つ下である「小数第一位の数」を四捨五入することです。66.6の0.6部分を切り上げるので、答えは67になります。

このように、四捨五入して特定の桁までの概数を求めるよう指示されたら、その桁の一つ下の桁の数を見て、四捨五入を行います。

今回の問題はいかがでしたか？

概数の桁指定をされたときは、ついつい指定された桁を四捨五入しそうになりますが、これは間違いです。指定された桁の一つ下の桁の数を四捨五入するのが正しい手順です。間違えないように注意しましょう。

なお、概数の桁数は、「上から■桁の概数」と表現されることもあります。このときも、上から■+一桁の数字を四捨五入するようにします。

四捨五入すべき場所をすぐ特定できるように、他の概数の問題にもチャレンジしてみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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