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“危険すぎる闇バイト”…凶悪組織に雇われた90歳男性、衝撃の実話がスゴイ『運び屋』

  • 2025.2.21

実話を題材とした作品は、フィクションの作品に比べて感動や衝撃を大きく感じますよね。そのため、ノンフィクション作品は数多く制作されています。今回は、そのなかでも実際に起こった事件がモデルのノンフィクション映画を5選をセレクトしました。

本記事ではその中から、2019年公開の映画『運び屋』をご紹介。知らず知らずに麻薬の運び人となった老人を描いた、驚くべき実話とは…?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

90歳の老人が伝説の運び屋に…!?“実際に起こった事件がモデルのノンフィクション”映画『運び屋』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『運び屋』
  • 公開日:2019年3月8日

あらすじ

巨匠・クリント・イーストウッドが放つ、伝説の麻薬運び人・レオ・シャープをモデルに描いたノンフィクション作品。

園芸家として広く世に知られていたアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、90歳になった現在ではその面影すらありません。仕事だけでなく、過去の振る舞いが原因で妻や娘にも見放され、孤独な日々を過ごしていました。

そんな中、車に詰め込まれた荷物をただ運ぶだけで報酬が貰える仕事を紹介されたアールは、その仕事を引き受けます。簡単な作業で多額の報酬を得たことを不審に思ったアールは、荷物の中身が麻薬であることに気が付くのでした。

知らないうちに麻薬の運び屋となったアールでしたが、仕事をやめることはありません。アールは、運び屋として得た報酬を何もしてあげられなかった家族や親戚のために使用します。

運び屋の仕事を通じて、人生をやり直そうとするアール。その優秀な仕事ぶりから、麻薬組織から一目置かれる存在となります。そんな中、麻薬取締局の敏腕捜査員・コリン・ベイツが優秀な運び屋がいることを知り、捜査を開始するのでした―。

主人公の心情が胸に響く…映画『運び屋』の注目ポイント※ネタバレあり

映画『運び屋』は、2009年から2011年まで麻薬の運び屋として活動した男性、レオ・シャープをモデルにした作品です。彼は、80代後半という年齢で運び屋を始めたにもかかわらず、1年で1トン以上もの麻薬を運び、伝説的な運び屋として知られるようになり世界を驚かせました。

犯罪者を主人公としているため、シリアスな展開が予想されます。しかし、内容は強いメッセージ性のあるヒューマンドラマです。父として失格ともいえる日々を過ごした主人公が、90歳近くになっても家族との人生を取り戻そうとひたむきに走る姿に胸を打たれます。

アールは何でも買えるほどの大金を手にしますが、最後にお金では買えない大切なものに気が付きます。「家族と過ごすための時間は、お金では買えない」。時間は有限であり、過ぎた時間を取り戻すことはできません。本作は実際に起きた事件をベースに、時間やお金、家族、仕事などに対する価値観を観た人に考え直させるきっかけを与える作品であるといえます。

生きていくうえで大切なものとは…人生の価値観を変えるノンフィクション作品!

生きていくうえで、仕事をしてお金を稼ぐことは欠かせないことです。しかし、仕事に没頭するあまり、大切な人や家族との時間があまり取れていない方もいるかもしれません。そんな方に向けて、本作は人生の価値観を変えるような大切なメッセージが含まれる作品となっています。

まだ映画『運び屋』を観たことがない方、また本記事を読んで映画『運び屋』に興味を持っていただけた方は、ぜひ同作を観て“心に刺さるメッセージの数々”を受け取ってみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です。