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『更年期を越えたら安心』は間違い?!→ 50代以降の女性を襲う“隠れた健康リスク”とは?【専門医が警告】

  • 2025.2.13
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

更年期を乗り越えたら、もう安心」そう思っていませんか? 実は、更年期を過ぎた後の「アフター更年期」こそ、健康を意識することが重要な時期。女性ホルモンの変化により、骨や筋肉、心血管系などに影響が出やすくなるため、気をつけるべき病気や生活習慣があります。今回は医師の監修のもと、アフター更年期に注意すべきポイントを詳しく解説していきます!

更年期はいつ始まり、いつ終わるの?

まず、更年期がいつ始まり、どのように変化していくのかを知っておきましょう。

医師コメント
40代に入ると不調感じる方が多い印象です。早めに気づいてセルフケアや病院の治療で比較的元気に過ごせる方もいれば、不調の原因がよく分からずにこじれてしまい、万年不調で過ごしている方もいます。

一般的に、女性の更年期は閉経の前後10年ほど(45〜55歳頃)が目安。ホルモンバランスが乱れ、のぼせや疲労感、気分の浮き沈みなど、さまざまな不調が現れます。

では、更年期が終われば健康は元に戻るのか? 実はそうではありません。更年期を過ぎた後も、骨や筋肉の衰え、生活習慣病のリスクが高まるなど、注意すべき健康問題が増えてくるのです。

アフター更年期で特に注意しておくべき「病気」と「疾患」は?

更年期後の体は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、新たな健康リスクが生じます。特に気をつけるべき病気には、以下のようなものがあります。

1. 骨粗鬆症
エストロゲンは骨の新陳代謝を助ける働きがありますが、更年期以降はその分泌が減少し、骨密度が低下しやすくなります。骨がもろくなり、転倒による骨折のリスクが高まるため、定期的な骨密度チェックが欠かせません。

2. フレイル(虚弱)
フレイルとは、筋肉や体力が低下し、活動量が減少することで健康状態が悪化することを指します。放置すると寝たきりや要介護状態になりやすいため、運動習慣を取り入れることが大切です。

医師コメント
更年期後は、やはり筋肉と骨をしっかり保ち自立して生活できる基礎体力を養うことが色々な病気の予防になります。骨粗鬆症とフレイル予防が重要です。

油断できないアフター更年期… 健康管理で、特に重要すべき検査や診察は?

アフター更年期に入ったら、次のような検査を受けることが推奨されます。

1. 骨密度検査
定期的に骨密度を測定し、骨の健康状態を把握しましょう。骨折のリスクが高い場合は、適切な治療を早めに始めることが重要です。

2. 生活習慣病のチェック(血圧・血糖・コレステロール)
高血圧や糖尿病、脂質異常症は、心血管疾患のリスクを高めます。年に一度は健康診断を受け、自分の数値を把握しておきましょう。

医師アドバイス
簡単な骨密度検査は超音波で足の踵の密度を測るような検査でドックにも含まれていますが、腰椎や骨盤のレントゲンをとる骨密度検査がお勧めです。

更年期後の病気予防!心がけるべき生活習慣とは?

アフター更年期の健康を維持するためには、次のような生活習慣がポイントになります。

1. 適度な運動を続ける
ウォーキングや軽いストレッチを習慣にすると、骨や筋肉の衰えを防ぐことができます。特に太ももの筋肉を鍛えるスクワットは、骨粗鬆症予防にもおすすめです。

2. 栄養バランスの良い食事をとる
特に重要なのは「カルシウム」「タンパク質」「ビタミンD」の摂取。これらの栄養素が不足すると、骨や筋肉が弱くなりやすいので、積極的に摂るようにしましょう。

3. 心の健康も大切に
更年期後は、社会とのつながりを意識することも健康維持のポイント。趣味を楽しんだり、友人と交流したりすることで、ストレスを減らすことができます。

医師アドバイス
更年期後に意識すべきは、一人でもできる有酸素運動で足腰丈夫に過ごすこと、なんでも話せる友人を持ち、一人っきりで悩みを抱えないこと。できたら毎日笑って過ごせるような仲間が欲しいですね。 一人で食事を摂る方も多いでしょうが、ゆっくり味わいながら噛み締めるのも大切です。

SNSではこのようなコメントも…

X(旧Twitter)のコメントでは、「いつまでも抜け出せないトンネルみたい」と更年期が思った以上に長引くことへの不安や、「自分には関係ないと思っていたのに…」という驚きの声も多く見られます。先の見えない不調に悩む人も多い様子です…。

「アフター更年期」かあ。いつまでも抜け出せないトンネルみたいでイヤ~
更年期症状、いつ終わるのかな?と思っています
自分には更年期なんて来ないと思ってたぐらいアラフォーになるまで超元気だったのに

更年期が終わった後も、体には大きな変化が続きます。骨粗鬆症やフレイル、心血管疾患などのリスクが高まるため、定期的な検査と生活習慣の改善が重要です。

「まだ元気だから大丈夫」と思わず、今からできる健康管理を始めていきましょう。未来の自分のために、しっかりと準備を整えてください!


監修医:沢岻美奈子女性医療クリニック理事長 沢岻美奈子先生

産婦人科専門医・女性ヘルスケア認定医。医療法人・沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。神戸市内のクリニックにて「更年期で悩む女性を元気にしたい!」という思いで診療を行っている。幅広い世代の女性のかかりつけ婦人科医として、クリニックを受診する患者さんのリアルな声をインスタグラム「375taxi」やpodcast「女性と更年期の話」でも配信している。