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「実は間違い!?」海外旅行の【チップマナー】

  • 2025.2.27
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

海外のホテルでは、さまざまなシーンでチップが必要になります。しかし、日本にはない習慣のため、戸惑うこともありますよね。いくらくらい渡せばよいのか、どうやって渡すのがスマートなのか、チップのマナーを覚えておきましょう。

チップが必要な国は?

実は、すべてのシーンでチップが必要になる国は、それほど多くありません。代表的なのは、アメリカ、カナダ、メキシコ、エジプトなどの一部の国です。

ヨーロッパでも以前はチップの文化がありましたが、金額の基準や必要性が分かりにくいこともあり、近年は廃れつつあります。例えばフランスをはじめとする多くの国では、サービス料があらかじめ料金に含まれているため、チップを渡さなくても失礼には当たりません。

レストランなどの料金明細を確認し、「Service Charge」「Tip」「Gratuity」といった項目がなければ、チップが必要になると考えておきましょう。

ただし、チップが不要な国であっても、特別なサービスを受けたり、感動するほどの対応をしてもらった場合には、チップを渡しても問題ありません。

チップを渡すのはサービスを受けた後

チップが必要な国では、サービスを受けるたびにチップを渡すのが一般的です。

  • ベルボーイが荷物を運んでくれたら、運び終わった時点で渡します。
  • ホテルメイド(客室清掃係)には、1日ごとにチップを渡します。連泊しても、担当者が日ごとに変わる可能性があるためです。
  • ドアマンは、ドアの開閉だけでチップを渡す必要はありませんが、タクシーを呼んでもらった場合には、そのサービスに対してチップを支払います。

チップは基本的に紙幣で支払う

チップは、基本的に紙幣で渡すのが一般的です。

チップの金額は、ホテルの格式やサービス内容、国によって異なりますが、最小額の紙幣1~2枚を基準に考えればよいでしょう。例えば、アメリカなら1~2ドル札が目安です。

ただし、ヨーロッパではユーロ導入後、一番小さい紙幣が5ユーロになったため、チップとしては高額になりすぎることも。そのため、1ユーロコインを渡しても問題ありません。

シチュエーション別の目安

  • ドアマン、ベルボーイ、ホテルメイド → 少額紙幣1~2枚
  • コンシェルジュ(タクシー手配やレストラン予約) → 少額紙幣1~2枚
  • ただし、人気の舞台チケットの手配など手間のかかる依頼をした場合は、金額を増やします。(アメリカでは最大20ドル程度)
  • レストラン → 食事代金の10~20%
  • クレジットカードで支払う場合は、伝票の「Service Charge」「Tip」「Gratuity」欄を確認しましょう。
  • 既に「10%」などの数字が書かれている場合は、それがチップ代です。空欄の場合は、自分でチップの金額を書き込んで決済します。

チップの渡し方は?

サービスを受けた後、すぐに紙幣を手渡します。その際、財布を開けて支払うのはスマートではありませんし、財布の中を見られて値踏みされてしまうことも。チップ用の少額紙幣をマネークリップなどで止めてポケットに入れておき、スムーズに取り出せるようにするのがベストです。

日本の旅館で仲居さんに心付けを渡す際には、紙幣をむき出しではなく紙につと積んで渡すのがマナーせす。しかし外国では、紙に包んだりポチ袋に入れたりすると、ゴミと間違えられてしまうことがあります。チップは紙幣をそのまま、けれど目立ないようさりげなく渡すのがスマートです。

ホテルメイドへのチップは、枕の上か枕元に2つ折りにして置いておきましょう。感謝の気持ちを伝えるため、「Thank you」と書いたメモを添えておくのも上品です。

チップの必要な国では渡すのがマナー

チップ文化のある国では、ホテルスタッフの給与がチップを前提に低く設定されているため、チップを渡さないと生活が厳しくなってしまいます。

チップを渡すことで、ホテルスタッフも気持ちよくサービスを提供してくれるはず。
チップのマナーを知り、気持ちよく旅を楽しみましょう!



ライター:noiz