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「知らないと恥ずかしい!」パスタを食べるときの【NGマナー】

  • 2025.2.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

外食で食べる機会の多いパスタ。

カジュアルな食べ物というイメージがありますが、イタリアンのコースで前菜に続いて登場することもあります。
パスタを上品に食べるためには、ちょっとしたコツが必要です。そこで今回は、パスタにまつわるマナーをご紹介しましょう。

本場イタリアではスプーンは使わない

日本でパスタを注文すると、フォークとスプーンの両方が出されることがあります。しかし、フォークとスプーンを使うのはアメリカ式で、パスタの本場イタリアではフォークだけで食べるのがマナーとされています。

もっとも、スプーンが出ている場合は、フォークと一緒に使っても問題ありません。スプーンの上でフォークにパスタを巻き取ると、スマートに食べられます。

スープパスタの場合は、スプーンでスープをすくって飲むのもOKです。その際、スプーンを口に含むようにして、音を立てずに飲むようにしましょう。

フォークを回す時は時計回りに

スパゲティやフェットチーネといったロングパスタをフォークで巻き取るときは、フォークを時計回りに回します。右手でフォークを持って反時計回りに巻き取ると、向かいの席にソースが飛び散る可能性があるためです。

イタリアでは、パスタを反時計回りに巻き取ると「縁起が悪い」といわれることがあります。しかし単なる迷信なので、左利きの方がフォークを左手に持つ場合は、反時計回りに巻き取っても問題ありません。

バスタを途中で噛み切らない

パスタは、一口で食べられる分だけフォークに巻き取って食べます。途中で噛み切るのはマナー違反とされています。

パスタ皿に対して垂直にフォークを突き立てると、巻き取る量が多くなりすぎることがあります。フォークを斜めに入れ、端のほうからパスタを4~5本すくって巻き取ると、ちょうどよい量になります。

ショートパスタをフォークで突き刺すのはNG?

マカロニやペンネ(斜めにカットされた筒型パスタ)、リガトーニ(円筒形のパスタ)、ニョッキ(小さな団子状のパスタ)などのショートパスタは、フォークですくって食べるのがマナーです。

すくいづらい場合は、フォークでパスタを突き刺して食べても構いません。ただし、3つ4つと一度にたくさんのショートパスタを突き刺すのは、見栄えが悪いため控えましょう。

板状になっているラザニアもパスタの一種で、フォークで一口大に切り分けて食べます。ナイフがある場合は、ナイフで切り分けてもOKです。一口大に切ったものを、フォークの腹側に乗せて口へと運びましょう。

殻付き貝を食べる時は手を使ってOK

パスタの中に、殻付きのアサリやムール貝が入っていることがあります。貝を食べる場合は、手で殻を押さえながらフォークで中身を取り出して食べましょう。ただし、最初にすべての貝殻を外してしまうのはNGです。

食べ終わった貝の殻は、皿の片隅にまとめて置いておきます。殻入れが用意されている場合は、そこに入れましょう。

コース料理の一品として、殻付きの貝が入ったパスタが出ることもあります。その場合、手を洗うフィンガーボールが提供されたら、手を使って食べても大丈夫です。

しかし、フィンガーボールがなくナイフとフォークが出された場合は、フォークで殻を押さえてナイフで身を取り出します。取り外した身は、フォークで刺すかフォークの腹に乗せて食べましょう。ナイフで刺して食べるのはマナー違反です。

本場イタリアでもパスタはカジュアルな料理

パスタの本場イタリアでも、パスタはカジュアルな料理といえます。地元のバルでは、夕方になると中年男性が集まり、パスタを肴にワインを楽しむ光景がよく見られます。

そもそもマナーは、周囲の人を不快にさせないためのものです。パスタを巻き取る方向を間違えても、周囲に迷惑をかけなければ気にする必要はありません。同席する相手との関係性や、パスタの種類、使われている食材などに合わせて柔軟に考え、食事を楽しむのが一番のマナーです。


ライター:noiz

※本記事で紹介したマナーは、一般的なものですが、地域やレストランの格式、食事のシチュエーションによって異なる場合があります。