1. トップ
  2. 「知らないと赤っ恥?!」今さら聞けない【お葬式マナー3選】

「知らないと赤っ恥?!」今さら聞けない【お葬式マナー3選】

  • 2025.2.11
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

社会人になると、仕事関係者のお通夜や告別式に参列する機会も出てきます。

そこでうっかり失礼なことをしてしまうと、あなた自身だけでなく、勤めている会社の評価まで下がってしまうことも……。
いざという時に備えて、つい忘れがちなお葬式の基本マナーをご紹介しましょう。

お香典に新札はNG

お通夜や告別式に出席する際には、お香典を持参します。多くの場合、受付で記帳をしてお香典を手渡すことになります。

香典袋の種類や表書きは、宗教や宗派、故人との関係性によって細かく異なります。
ただ、どんな場合でも共通しているマナーは新札を使わないことです。
香典袋に新札を入れると、「亡くなるのを待っていた」ような印象を与えてしまい、失礼にあたります。

かといって、ボロボロのお札を入れるのもNGです。なるべくきれいなお札を選び、向きを揃えて香典袋に入れましょう。
新札しかない場合は、一度折り目をつけてから入れると良いとされています。

お悔やみの言葉は「ご愁傷様です」

お葬式では、遺族にお悔やみの言葉をかけることになります。
その際の決まり文句として、「このたびはご愁傷様です」と覚えておきましょう。

「愁傷」の「愁」は憂い、「傷」は痛みを表しており、遺族を思いやる慰めの言葉です。
ほかにも「このたびはお悔やみ申し上げます」という表現もありますが、「ご愁傷様です」のほうが、より丁寧な言い回しとされています。

ただし注意が必要なのは、「ご愁傷様です」は話し言葉であるという点です。
手紙やメールなどの文章では使わず、「謹んでお悔やみ申し上げます」と書くのが適切です。

数珠は左手で持つ

仏式の葬儀では、数珠を持って参列するのがマナーです。
100円ショップでも購入できますが、社会人であれば最低でも数千円程度の数珠を用意しておきたいものです。

正式な数珠は宗派によって玉の数や形が異なり、持ち方も決まっています。
しかし、葬儀に参列するだけであれば、そこまで厳密にこだわる必要はありません。
片手にかけるブレスレットサイズの略式数珠なら、どの宗派でも使用できます。

お通夜や告別式では、数珠は最初から最後まで手に持っておきましょう
カバンやポケットにしまっておき、葬儀中に出し入れするのは失礼にあたります。
また、イスやテーブルの上に置くのもマナー違反です。

数珠は、仏の世界を表すとされる左手で持ちます。
親指以外の4本の指に数珠をかけ、親指と人差し指の間に軽くかけておくように持ちます。数珠についている房は、常に下に垂らすようにしましょう。

持ち歩く際には、そのまま軽く握るようにして持ちます。
合掌の際もそのまま手を合わせますが、右手にも数珠を通して両手で持っても構いません

気をつけたいのは、数珠の貸し借りをしないことです。
たとえ忘れてしまっても、数珠がないからといって参列できないわけではありません。
数珠は持ち主にとってお守りのような存在です。お守りの貸し借りをしないように、数珠も他人と共有するのは控えましょう。

お葬式で大切なのは故人や遺族を尊重する心

お葬式にはさまざまな細かいマナーがあります。宗教や宗派によって異なるほか、地域によって独自のマナーや風習が残っていることもあります。お焼香の回数などの作法が分からない場合は、自分の宗派のやり方をしても失礼にはあたりません

大切なのは、故人を悼み、遺族を思いやる気持ちです。マナーは、その気持ちを表現するための手段に過ぎません。他人を尊重する心があれば、多少のマナー違反は大目に見てもらえることでしょう。


ライター:noiz

※本記事の内容は一般的なお葬式のマナーに基づいていますが、宗教や宗派、地域によって異なる場合があります。参列する際は、事前にご遺族や関係者に確認するなど、それぞれの慣習に配慮することをおすすめします。