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「知らないと恥ずかしい?!」ビジネスメールでの【NG敬語5選】

  • 2025.2.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

メールやチャットは、今やビジネスに欠かせないツールとなりました。

毎日のように使っているメールですが、あなたは正しい敬語が使えている自信がありますか? 日本語の敬語は非常に難しく、覚え違いをしているケースも少なくありません。そこで、ビジネスメールでよくある間違いをご紹介しましょう。

間違い敬語その1:お伺いします

「伺う」は謙譲語で、自分の行動をへりくだって表現する時に使う言葉です。
そこに丁寧な表現である「お」をつけてしまうと、二重敬語になってしまいます。

二重敬語は、よく使われる慣用表現として見逃されることも多いのですが、できれば控えたほうがいいでしょう。
正しい敬語では「伺います」と言います。

また「伺う」は、「聞く」という意味で使う場合と、「訪ねる」という意味で使う場合があります。
「聞く」の敬語表現なら「お聞きします」「拝聴します」、「訪ねる」の敬語表現なら「参ります」といった言い換えもできます。

間違い敬語その2:すいません

「すいません」は「すみません」が話し言葉になったものです。書き言葉としては、元の「すみません」を使いましょう。

ただ、ビジネスシーンでは「すみません」よりも丁寧な表現として「申し訳ありません」を使うことが一般的です。特にミスを謝罪する場合は、「大変申し訳ございません」と最上級の表現にしたほうが良いでしょう。

「すみませんが○○してもらえますか」のように、目上の人に何かをお願いしたい場合は、「申し訳ありませんが~」のほかに「恐れ入りますが~」という言い換えもできます。

間違い敬語その3:よろしくお願い致します

メールの締めの文としてよく使われる「よろしくお願いいたします」。
しかし、漢字で「よろしくお願い致します」と書いてしまうと間違い敬語になります。

実は「致します」と「いたします」では意味が異なります。
漢字の「致します」は「何らかの結果に至ること」で、動詞としての用法です。
一方、ひらがなの「いたします」は謙譲語の用法です。

例えば、「その作業は私が致します」であれば漢字で書いても問題ありませんが、「よろしくお願いいたします」の場合はひらがなで書くのが正解です。

間違い敬語その4:○○部長様

社長、部長、係長といった役職名には、すでに敬意が含まれているため、「様」をつけると二重敬語のような状態になります。
どうしても「様」をつけたい場合は、「総務部長 鈴木様」のように、役職名を先に書いて名前に「様」を添えます。

ただし、役職は分かっていても名前が分からない場合には、「人事部長様」のように書いても構いません。

間違い敬語その5:とんでもございません

「とんでもない」を丁寧にしようとして、「とんでもありません」「とんでもございません」と言ってしまうことがありますが、これは誤りです。

「とんでもない」は、「途でもない」という表現が元になっています。「とんでも」+「ない」という2つの言葉が合わさったものではなく、「とんでもない」で一つの言葉として捉えると良いでしょう。

「とんでもない」を正しい敬語にするなら、「とんでもないことです」や「とんでもないことでございます」となります。

実は間違っていないが、言い換えたほうがいい敬語もある

「了解いたしました」「ご承知おきください」「~させていただいております」などは、NGとされることがありますが、決して敬語として間違っているわけではありません。ただ、「了解」や「承知」という単語のカジュアルな印象や、「させていただいております」の回りくどさから、ビジネスシーンでは控えたほうが良いとされています。

メールやチャットは、相手に用件を伝えるためのツールです。相手がその言葉にどのようなイメージを持つかによって、同じ文面でも伝わり方が変わってきます。正しい敬語を身につけるだけでなく、相手に合わせて言い回しを自在に変えることができれば、立派なビジネスパーソンといえるでしょう。


ライター:noiz

※本記事の内容は一般的なビジネスマナーに基づいていますが、企業や業界によって異なる場合があります。ご自身の職場の方針や慣習に合わせてご活用ください。