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「知らないと恥ずかしい!」会食で押さえたい【上座・下座のマナー3選】

  • 2025.2.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

取引先を訪れた時や接待の場などで、どこに座ればいいのか迷ってしまうことはありませんか?

ビジネスの世界では、座る場所にもマナーがあります。
どこに座るかによって、相手から好ましくない印象を持たれてしまうことも。
いざという時にスムーズに行動できるよう、座る場所の基本的なマナーを覚えておきたいものです。

基本は出入り口から遠い場所が上座

上座(かみざ)とは、一番目上の人が座る場所のこと。
反対に、一番目下の人が座る場所を
下座(しもざ)といいます。
応接室や会議室はもちろん、レストランの個室、タクシーや新幹線といった乗り物でも、基本的には出入口から一番遠い場所が上座です。

ただし、部屋の構造や家具の配置によっては、出入口から一番遠くなくても上座となることがあります。

例えば会議では、議長や進行役が上座に座りますが、プロジェクターのスクリーンやホワイトボードの位置によっては、出入口に近い席に議長が座ることも。その場合は議長の席を基準に、議長から一番遠い席が下座となります。

応接室やレストランなどでテーブルが置かれている場合は、テーブルを挟んで出入口から遠い側が上座です。テーブルに向かって、片側に2脚の椅子が置かれている、あるいはソファがある場合は、出入口から遠い方が上座。ただし、片側に3脚以上の椅子がある場合は中央の席が上座となります。

和室では、床の間のある側が上座です。テーブルの片側に2つの座布団がある場合は床の間に近い方が、3つ以上の座布団がある場合は中央の席が上座となります。

カウンターや円卓での上座は?

寿司屋やバーなどのカウンター席でも、基本は出入口から遠い場所が上座です。ただし、カウンター席の場合、一番端の席は食器や荷物が置かれていて狭かったり、使いづらかったりすることがあります。そのため、カウンターの中に立つ寿司職人やバーテンダーの正面を上座とすることもあります。

中華料理店などにある円卓は、もともと立場の上下なく着席するために作られたものなので、「どこに座ってもいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、接待などの場合は出入口から一番遠い席を上座とするのが無難です。

タクシーでの上座は?

打ち合わせや接待では、上司や取引先の人と一緒にタクシーに乗ることもあるでしょう。タクシーの座席にも上座・下座があります。

タクシーでは上座から順に、①後部座席の運転席側、②後部座席の助手席側、③後部座席の真ん中、④助手席となっています。3列シートになっているミニバンタイプのタクシーの場合は、⑤3列目の運転席側、⑥3列目の助手席側です。

「助手席は座り心地がよさそうなのに、どうして下座?」と思うかもしれません。しかし一般的な5人乗りのタクシーは、基本的に後部座席が客用スペースとなっています。そのため、通常はお客を乗せない助手席が一番下座とされているのです。同じように、ミニバンタイプのタクシーの3列目は補助席という扱いになるので、助手席よりも下座になります。

上座・下座はメンバーの顔ぶれによっても変わる

上座・下座について基本的なルールをご紹介しましたが、その時のメンバーや目的によって柔軟に変わることもあります。

例えば、円卓での懇親会では、社員同士の交流を深めるために、あえて交互に座ることも。また、フラットな関係を築きたい場合には、上座・下座を意識せずに着席することもあります。

上座・下座はあくまで社会的なマナーであり、絶対的なルールではありません。基本を押さえた上で柔軟に対応することが、ビジネスシーンで信頼を得るポイントです。


ライター:noiz

※本記事は一般的なビジネスマナーについて紹介しており、すべての状況に当てはまるわけではありません。実際の場面では、相手や状況に応じて柔軟に対応することをおすすめします。