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「タワマン探し」はここがキモ! 下がらない資産価値、利便性から見る、絶対ハズせない“5つのチェックポイント”

  • 2025.2.21

 

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写真:photoAC(イメージ)

豪華な部屋からの眺望や充実した共用施設、そして生活の利便性を両立する、憧れのタワーマンション(以下タワマン)

タワマンに限らずですが、家は一生のうち何度もあるわけではない、ほとんどの人にとって“人生最大の大きな買い物”。だからこそ、慎重な判断が欠かせません。

後悔のない選択をするために、事前にしっかりと情報を集め比較検討したうえで購入判断することが大切です。また、仕事の状況やライフステージなどで、そのタワマンに一生住み続けるかはわからないといった方にとっては「資産価値」は重要なキーワードでしょう。

そこで本記事では生活の利便性、そして資産価値におけるタワマン購入時に必ずチェックすべき5つのポイントを20年以上にわたり不動産関連の仕事に従事する筆者がまとめました。

1.立地条件と周辺環境

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写真:photoAC(イメージ)

タワマンで暮らすうえで、生活の利便性や資産価値を左右するもっとも重要な要素は「立地条件」です。

建設エリア、交通アクセスや周辺環境は、日々の生活の快適さだけでなく資産価値に大きな影響を与えます。

タワマンの利便性は、駅からの距離で大きく左右されます。徒歩5分以内の駅近物件は、通勤・通学はもちろん、買い物やレジャーにも便利で、多くの人の理想の住まいといえるでしょう。さらに複数の路線が利用可能なエリアであれば、日々の移動がさらに便利になります。

周辺施設の充実度も重要です。コンビニやスーパーなどの利便性の高い店舗、医療機関などの生活インフラが近隣にあると、日々の暮らしが快適になります。また、子育て世代には公園や保育施設などが近くにあるかどうかも大切な要素です。

将来的な売却を視野に入れるなら、再開発が進むエリアや人気エリアに位置する物件が有利です。これらの条件を満たす物件は、資産価値の維持や向上が期待できるため、購入前に慎重に検討しましょう。

2.階数と眺望・向き

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写真:photoAC(イメージ)

タワマンの大きな魅力の一つが部屋からの「眺望」です。住む階数や部屋の向きが住み心地と資産価値に大きな影響を与えます。

タワマンの高層階の部屋は、富士山など遠くまで見渡せる眺望が最大の魅力となっており、特に人気があります。眺望は、居住者の日々の生活に癒やしや満足感を与える重要な要素です。

一方で、階数が高くなるほど価格が上昇するため、予算に合った階数を選ぶ必要があります。眺望を重視する場合は高層階、コストパフォーマンスを優先する場合は中層階や低層階も検討するのがよいでしょう。

部屋の向きについても慎重に考える必要があります。日本では一般的に南向きの住宅が好まれますが、タワマンの高層階では南向きは日差しが強すぎると感じる場合があります。西向きの部屋も西日が差し込むので、不快に感じる方は遮光性の高いカーテンなどが必要となります。

3.災害リスクと安全性

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写真:photoAC(イメージ)

地震や台風などの災害リスクに備えた構造や設備が充実しているかどうかは、安心して暮らすための重要なポイントです。

タワマンの建物構造には、免震、耐震、制震の違いがあります。これらを正しく理解し、自分が求める安全性能を確認します。また、防災設備の充実度も大切です。非常用発電機が設置されているか、防災備蓄品が適切に配置されているか、避難経路がしっかり整備されているかを事前にチェックしましょう。

地震の予測は難しいのですが、水害については行政が作成しているハザードマップでおおよその予測ができます。物件所在地が水害発生のリスクエリアに位置していないかをハザードマップで確認しておきましょう。

4.適正な管理費・修繕積立金

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写真:photoAC(イメージ)

タワマンでは、管理費修繕積立金が生活コストに大きな影響を与えます。購入に際しては、管理費・修繕積立金が適正であるかを確認します。

管理費や修繕積立金については、国土交通省が調査したデータを参考にするとよいでしょう。例えば、管理費の平均額は月11,503円、修繕積立金の平均額は月13,054円(※1)という結果が報告されています。

マンションの修繕積立金は専有部分(住戸)の面積によって異なります。また、一般的にタワーマンションは板状マンションに比較して管理費・修繕積立金が割高とされています。国土交通省は、専有面積あたりの修繕積立金の目安を示しているので参考にしてください。

新築マンションは、購入者の心理的負担を軽減する目的で、修繕積立金を初期段階で低く設定するケースが多く見られます。しかし、こうしたケースでは購入後しばらくすると積立金が大幅に引き上げられる可能性があり、将来的な家計負担につながるリスクをともないます。

購入予定のマンションの長期修繕計画が具体的で現実的かどうか、セカンドオピニオンとしてマンション販売会社以外の不動産専門家に相談してみるのも有効です。

(※1)出典:国土交通省 令和5年度マンション総合調査【概要編】

5.共用施設の充実度

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写真:photoAC(イメージ)

タワーマンションの共用施設にはジムやプール、ラウンジ、ゲストルームなどがあり、大きな魅力となっています。共用施設の充実度もマンションを選ぶ指標です。 

ただ、共用施設が予約制の場合、利用が集中して希望通りに使えない事例も発生しています。事前に利用規約や運用状況を確認し、実際に使いやすい施設であるかどうかを調べておきましょう。

また、豪華な共用施設のあるタワーマンションで注意すべきは、施設維持が高コストになり、管理費・修繕積立金が高額になる可能性がある点です。生活の質が向上する一方で、費用負担が大きくなりすぎないかしっかり事前に試算しておきましょう。 

口コミサイトやSNSからの情報収集も◎

タワーマンション購入で後悔しないためには、事前の準備と情報収集が不可欠です。

信頼できる不動産仲介会社を通じて、物件自体の評判や管理組合の活動状況、住民の様子を確認しましょう。口コミサイトやSNSも活用し、幅広い視点からの情報収集をおすすめします。



筆者:森田 一成

15年間の住宅・不動産専門新聞社の経験、不動産投資セミナーの企画・運営、不動産団体広報誌の企画・取材・原稿執筆などを経て、Webメディア制作・編集、不動産関連のセミナー企画などを行っている株式会社アース・リーグを設立し代表を務める。宅地建物取引士。