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2025年最注目の『タワマンエリア』はココ!資産価値や住環境など総合的にプロがジャッジ

  • 2025.1.29
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写真:photoAC(イメージ)

近年、首都圏を中心とした全国都市エリアで物件価格の高騰が著しいタワーマンション(以下タワマン)

2025年の不動産市場においても、引き続きその動向が注目されています。

しかし、こういったタワマンが高騰し続ける状況の中、住環境や資産価値に優れた「穴場エリア」が新たな選択肢として脚光を浴びているのをご存知でしょうか。

本記事では、最新の市場動向を踏まえつつ、価格面と将来性を兼ね備えたタワマンの魅力的な穴場エリアを20年以上にわたり不動産関連の仕事に従事している筆者が紹介します。

【タワマン最新事情】23区では供給量が40%超UP!

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近年、都市部でのタワーマンションの需要が高まりを見せる中、2025年は市場全体の勢いがさらに増すと予測されています。

不動産市場の動向把握は、将来の住まい選びや資産形成において重要な指標となります。

タワマンの供給増加

それを裏付けるかのように、東京湾岸エリアや都心3区(千代田区・中央区・港区)を中心に、タワマンの供給が急増しています。不動産経済研究所の「首都圏・近畿圏マンション市場予測」によると、2025年には東京23区で前年比42.9%増の1万2,000戸が新たに供給される見込みです(※)。

その背景には、都市部への人口集中や高層住宅の需要拡大が挙げられます。特に、大型タワマンが供給のけん引役を果たしており、晴海・有明などの湾岸エリアでは目を引く新築プロジェクトが次々と発表されています。選択肢の幅が広がる一方で、エリアごとの特性や将来性の見極めが重要になっています。

※参考:株式会社 不動産経済研究所「首都圏・近畿圏マンション市場予測―2025年の供給予測―」」

穴場エリアは「出遅れ株」のようなもの

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写真:photoAC(イメージ)

一方で、価格高騰が進む主要エリアから一歩外れた穴場エリアが注目を集めています。このようなエリアは、株式投資でいうところの「出遅れ株」に例えられ、将来的な資産価値の上昇が期待されているのです。

例えば、再開発が進行中の地域や都心部へのアクセスが改善されたエリアでは、住環境が大きく向上し、居住者の生活満足度が高まる傾向があります。

こうしたエリアは、購入の初期費用を抑えながら、将来の資産価値上昇を期待できる点で大変魅力的と言えそうです。

「穴場エリア」選びのポイント

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写真:photoAC(イメージ)

タワーマンション選びにおいて、穴場エリアを見極めるのは賢い選択といえますが、何を基準にエリアを選ぶべきかは悩みどころです。ここでは、具体的な条件や基準について解説します。

割安感

穴場エリアには、いくつか共通する条件があります。まず、比較的手頃な価格帯である点です。主要エリアと比較して割安でありながら、同等程度の利便性を提供している点がポイントです。

再開発

再開発が進行しているエリアも注目に値します。駅前の整備や新しい商業施設の建設が進む地域は、生活の利便性が向上するだけでなく、将来的な資産価値の上昇も見込めます。都心へのアクセスも重要な条件の一つです。特に、通勤や通学の利便性は、多くの住民にとって大きな魅力となります。

選定基準

エリアを選ぶ際には、以下のような基準を意識すると良いでしょう。

1.交通の利便性

通勤・通学の時間を短縮できるエリアは、生活の質を大きく向上させます。主要な鉄道路線やバス路線の充実度を確認することが重要です。

2.周辺環境

日常生活を快適に過ごすためには、スーパーや学校、医療施設が近くにあるかをチェックしましょう。これらの施設が充実しているエリアは、特にファミリー層に人気です。

3.資産価値

再開発計画や人口増加が見込まれる地域は、将来的な資産価値の上昇が期待できます。不動産投資としての視点からも、こうしたエリアは有望といえます。

2025年注目の穴場エリアはココだ!

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写真:photoAC(イメージ)

それでは、筆者が注目する2025年のタワマンの穴場エリアを紹介していきましょう。

湾岸エリア(東雲・辰巳)

湾岸エリアは、豊洲の隣接エリアである東雲(しののめ)辰巳(たつみ)が注目されています。近年のタワマンブームの中心地は勝どきや月島、有明、豊洲などの湾岸地域でした。

これらの地域では物件価格がかなり高騰してしまいましたが、隣接エリアが今後これに続きそうな勢いです。

実際に東雲・辰巳では、新築タワーマンションの供給が増加しており、価格も比較的手頃です。さらに、商業施設や生活インフラの整備が進み、住環境が大幅に改善されています。

例えば東雲エリアでは「東雲キャナルコート」を中心に「ザ・湾岸タワーレックスガーデン」などが代表的な物件として挙げられます。一方、辰巳エリアでは、東京メトロ有楽町線「辰巳駅」周辺で再開発計画が進行しており、「ベルタワー」などの物件が注目されています。

城東エリア(押上・錦糸町)

押上・錦糸町の城東エリアもまた、注目の穴場エリアとして挙げられます。この地域は、都心部へのアクセスが良好で、生活利便性が高いことから、若い世代やファミリー層に人気があります。

押上は、スカイツリーや周辺の商業施設が充実しているエリアです。「イーストコア曳舟二番館」「アトラスタワー曳舟」などが代表的な物件です。錦糸町は東京都が定める東京副都心の1つとしての役割を果たしており、「Brilliaタワー東京」「パークタワー錦糸町」などの物件が高い人気を誇っています。

資産価値だけでなく生活満足度のバランスを見て検討しよう

購入時の価格だけでなく居住環境や将来的な資産価値を総合的に考慮するのも選択肢の1つです。特に、再開発が進行中の穴場エリアは、将来の大きな可能性を秘めていると言えそうです。

しかし、価格を優先するばかりに居住環境を犠牲にしてしまうと、せっかくのタワマンライフの満足度が下がってしまうかもしれません。アクセスがよく、周辺環境も充実しているけれど、まだあまり知られていない穴場エリアを選ぶのもおすすめです。

この機会に、ご自身のライフスタイルに合ったエリアを探してみてはいかがでしょうか。



筆者:森田 一成

15年間の住宅・不動産専門新聞社の経験、不動産投資セミナーの企画・運営、不動産団体広報誌の企画・取材・原稿執筆などを経て、Webメディア制作・編集、不動産関連のセミナー企画などを行っている株式会社アース・リーグを設立し代表を務める。宅地建物取引士。