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意外に間違える人が多いかも…?「−100÷(−2)×(−4)」→正しく計算できる?

  • 2025.2.3
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数学を習い始めたころに登場するのが、負の数です。この負の数、どのように計算したらよいか覚えているでしょうか?

問題に挑戦して、確かめてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
(−100)÷(−2)×(−4)

解答

正解は、「−200」です。

答えが負の数になるのか、正の数になるのか迷った人はいませんか?

「負の数だけの式だから、答えも負の数になるのでは?」と考えるのは間違いです。負の数だけの式でも、答えが正の数になるパターンがあるからです。

次の「ポイント」で、この問題の答えが負の数になる理由を確かめてみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「掛け算や割り算に登場する負の数の個数」にあります。

まず、以下で、負の数の掛け算と割り算で、答えの符号はどう決めたらよいかを確認してください。

<答えの符号の決め方(掛け算・割り算編)>
・同符号どうしの掛け算・割り算の答え→正の数+)になる
例:−1×(−1)=+1    −1÷(−1)=+1
・異符号どうしの掛け算・割り算の答え→負の数(−)になる
例:1×(−1)=−1    −1÷(+1)=−1

では、これを踏まえて、今回の問題を計算していきましょう。

まずは、冒頭の割り算から計算します。

  (−100)÷(−2)×(−4)
=+50×(−4)

このパートは負の数÷負の数、つまり同符号どうしの割り算なので、答えは正の数になります。

次に掛け算をします。

  50×(−4)
=−200

このパートは正の数×負の数、つまり異符号どうしの掛け算なので、答えは負の数になります。

このように、負の数で割ったり、掛けたりするたびに、答えの正負は交互に入れ替わります。

もし、この問題の式に負の数の割り算を一つ追加すると、答えは正の数になります。

  (−100)÷(−2)×(−4)÷(−2) ←負の数の割り算を追加
=+50×(−4)÷(−2)
=−200÷(−2)
=+100

こうしてみると、次の規則性が見えてきます。

・負の数を偶数個掛けたり割ったりする→答えは正の数
・負の数を奇数個掛けたり割ったりする→答えは負の数

※掛け算・割り算の中に0が含まれている場合を除く。例えば、0×(−1)×(−1)の答えは正の数でなく0になる。

この問題の答えが負の数になる理由は、負の数ばかりが式に登場しているからではなく、「負の数を三個(奇数個)掛けたり割ったりしているから」なのです。

負の数を含んだ掛け算、割り算を計算するときは、その式の中に何個の負の数が含まれているかを確認すると、答えの正負がすぐにわかりますよ。

まとめ

負の数が含まれた掛け算・割り算の式では、同符号どうしの計算なら答えは正の数に、異符号どうしの計算なら答えは負の数になります。

このルールを応用すると、掛け算・割り算の中に負の数が偶数個あれば答えは正の数に、負の数が奇数個あれば答えは負の数になるといえます(掛け算・割り算の中に0が含まれている場合を除く)。

負の数の計算ルールを思い出してきた、という人は、他の問題にも挑戦してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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