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日本で面接を受けるアメリカ人「知らなかった、厳しい」生まれて初めて直面した“意外な悩み”とは

  • 2025.1.16
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出典:photoAC(画像はイメージです)

「人を見た目で判断してはいけない」一度は耳にしたことのある言葉なのではないでしょうか。

しかしながらその一方で、ある程度の身だしなみや「明るすぎる髪色はだめ」「アクセサリーは禁止」「タトゥーは隠す」などの外見に関するルールを守ることを求められる部分があります。

特に日本は働く上で外見に関する規定は厳しめです。

今回は英会話スクールで働きたい外国人が直面した悩みを紹介します。

クールな東京生活に憧れていたけれど

求む!男性で髪が長かったりピアスとかしてる人の体験談!

まだ英会話講師として働き始めてはないのだけど、英会話スクールで働いた経験がある人の体験談を聞きたい
いくつかの英会話スクールの面接を受けなきゃいけないんだけど、身だしなみが分からない。あるスクールでは男性の長髪は認められていなくて、あるスクールはどちらも男性のピアスは禁止。
面接があるからある程度の身だしなみが必要かと思っていたけど、こんなに細かい規定があるなんて知らなかった。なんでこんなに厳しいのかな。

皮膚が弱いから、毎日ひげを剃ることも心配、髭は薄いから週一しか剃らないんだよね。
今の髪形は肩よりちょっと長いウルフなんだけどブリーチしてサンディブロンドにしている。ピアスは片耳に5つで、腕にはいくつかタトゥーがあるから隠さなきゃだね。

ほかの国では、もっと男性らしい外見が求められる。けど今年の秋は日本に5週間いたことで、男性らしくありながらいろいろなファッションができるという視点を発見した。簡単に言えば、東京で見た若者みたいなもっときれいな外見になりたいと思ったんだ
日本に来たのはファッションに興味を持ったのが理由だから、仕事のために外見を変えなきゃいけないとなると思い描いていたような「クールな東京の生活」ではなくなってしまう。

ゲームデザイナーとアニメーターとしての資格は持っているから、英会話講師はビザの足掛かりのようなものなのだけど、語学への興味が深いから英会話講師もやってみたいんだよね。
2日後にスクールの面接があるから、髪の毛は一時的に茶色か黒に染めて、長い部分はポニーテールにして隠そうと思うのだけど、やっぱり面接の時点で髪の毛は切ってないと怒られるのかな。

不自然な髪の色は生まれつきの色じゃないからダメなのだろうか?たとえば、ブリーチしたブロンドは自然な色とみなされないのか?
男性でファンデーションはありだと思う?ピアスを一時的に透明のものに替えれば問題ないかな?

正直に言って身だしなみや外見に関するルールをくぐりぬけたいわけではなくて、単純に日本の身だしなみはどういう部分で男性のほうが厳しく設定されているのかと、どのくらい強制されるものなのかが知りたいんだ。

アメリカ合衆国の掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」に日本で働く上での身だしなみのルールに戸惑う外国人男性の相談が投稿されると、日本に在住する外国人からアドバイスが寄せられました。

実際のコメントをいくつか紹介します。

髪は切らないといけなかった

私は、あるスクールで働くときに髪が長かったんだけど、切るように言われた。
今の英会話講師の仕事は髪が長くても大丈夫だし、身だしなみの規定はないのだけど、こういう英会話スクールはレアなんだろうね。

働くのと観光は違うよね

日本で働くということは、日本に旅行で行くのとは全然違う。もっと保守的な考えが必要とされる。多くの場所ではスーツを着て、いかにもしっかりと仕事をしている人に見えなきゃいけない。

もちろん例外はあるけれど、日本で英会話を教える仕事がしければ日本のルールにあわせて自分が変わらなきゃいけなくなるね。

髪を伸ばすなら職場に慣れてから

日本では外見が重視されるから、身だしなみは大切だ。
見た目がちゃんとしてなければ講師にも生徒にも社会人として扱われることがない。
だからビザのことも踏まえて真面目にやりたいなら、ピアスとかは控えるべき。最初は絶望してしまうけどね。
日本で働いてた時、自分の髪の毛はほかの講師より長かったけど特に注意されたことはなかった。学校の雰囲気になじんでから、髪を伸ばしたからね。

実は個性的な見た目の社会人は少ない

真面目な話になるが、日本語を勉強しつつ日本に長く住みたいなら、語学学校に行くことでもらえるビザにしたほうがいい。英会話スクールが雇ってくれる可能性は少ない。
ビザのルールについては詳しくないけれど、語学学校に通いながらバイトならできるよ。だからまずは近所で仕事を探すことになるね。
ほかにはワーキングホリデイのビザもあるよね。
日本ではまわりと合わせることがとても大事なんだ。大学で仕事しているけれど、毎年4年生は就職活動の時期になると髪の色や服装をがらっと変えるよ。

個性的な見た目をしている日本人は大体バーとかアパレルとかちょっと特殊な仕事をしている。個性的な見た目だと、ほとんどの職種では受け入れてもらえないかも。

第一印象は大切

日本は身だしなみについてはかなり厳しい。髭、不自然な髪色や長い髪の毛は仕事をする上でしっかりしていない人とみなされてしまう。
英会話スクールの生徒はほとんど大人だろうから、見た目がちゃんとしてないと良くないね。
服装の規定も細かいよ。英会話スクールで働きたいなら、そこは我慢しないといけないところだ。

講師の見た目も仕事のひとつ

大手じゃない英会話スクールならそんなにルールは厳しくないかも。
でも、レベルがあまり高くない英会話スクールの講師はあなたが探しているような仕事じゃないかもしれない。
日本で働くには見た目がすべてで、英会話講師だとしても接客というか「人をもてなす」ような仕事とされているんだ。
あまりにも斬新すぎるルックスだとスクールや保護者からクレームが入るよ

休みの日にサングラスして歩いてるだけで(保護者がサングラスは怖いとクレームをいれたから)クビになった、みたいな体験談をネットで読んだことがある。

日本での「服装の自由」にはギャップがある

働く上では一定の身だしなみが求められるので「日本は服装の自由がない」という印象を抱くこともあります。

しかしながら、海外の人が街を歩いたときの視点だと「日本人はいろいろな服を着ていてとても自由でお洒落だ!自分の国でそんな服を着ている人はいないし個性が尊重されている!」という感想が多く寄せられていました。

外国では働く上での身だしなみや服装に関するルールはさほど厳しくないのですが、街行く人々のファッションは日本のようにジャンルに溢れているものではありません。

実際に相談者の男性も、東京の若者のファッションは多様性があってお洒落でかっこいいしそういう風にしたい!と強く感じた一方で、いざ日本で働こうとしたときに求められる「自然な髪色」「髪型のルール」に戸惑っています。

「清潔感を感じられる外見」に対する基準は人それぞれですが、最近は日本国内でも従業員に自由な髪色やアクセサリーなどを認めるスーパーや飲食店が増えている傾向にはあるので、「一定の基準を満たした外見じゃないと信頼されない・働くのにふさわしくない」という価値観は変わりつつあるのかもしれません。

これから社会人としての身だしなみが変化していくのかとても興味深いですね。



出典:Reddit(Experiences as a Man with Long Hair, Piercings, etc?