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【なぜ今、ロケ弁なのか?】ドラマ現場の裏側から見える“食”の大切さに気づかされる漫画

  • 2025.5.30

忙しい毎日、食事は“ただの燃料補給”になっていませんか?
そんな現代の私たちに、「食べることの意味」をそっと教えてくれる漫画が『ロケ弁の女王』です。
舞台はテレビドラマの撮影現場。
毎日が時間との戦いの中で、スタッフや俳優たちの支えとなっているのが“ロケ弁”――つまり、お弁当なのです。
本作は、実在する人気弁当店のロケ弁が登場し、“食”を通じて人と人の関係性が深まり、現場の空気すら変わっていく様子が丁寧に描かれています。
今回は、「なぜ今、ロケ弁なのか?」をテーマに、その深い魅力をひもといていきます。

ロケ弁は、現場の“ライフライン”

早朝集合、深夜解散。満足に食事を取る時間すらない撮影現場において、ロケ弁はまさに“命綱”ともいえる存在です。
そんな過酷な現場にやってきたのが、新人スタッフ・俵米子(たわら・よねこ)。
彼女が持つのは、豊富なロケ弁の知識と、目の前の誰かのために真剣になれる力。その実直さが、現場の雰囲気を和らげ、ときには1日の進行すら左右する――『ロケ弁の女王』は、そんな小さな変化の積み重ねを細やかに描き出します。

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『ロケ弁の女王』(c)のやまあき・つのだふむ・サエグサケイ/コルク

“お弁当を選ぶ”は、相手を思うこと

米子は毎回、出演者やスタッフの好み・現場の空気を観察してロケ弁を選びます。
俳優の苦手なものに気づいたら、別の手段で食事を用意。
ベテラン女優がナーバスな日には、彼女の“お気に入り”の一品を――。
こうした積み重ねが、「ただの食事」を「誰かのための行動」へと変えていくのです。

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『ロケ弁の女王』(c)のやまあき・つのだふむ・サエグサケイ/コルク

「食べること」に、こんなにも意味があるなんて

口数が少なくなった現場で、誰かがお弁当をひと口。
その後にこぼれる「うまっ」という一言と、少しほぐれた笑顔――。

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『ロケ弁の女王』(c)のやまあき・つのだふむ・サエグサケイ/コルク

 

こうした小さな描写に、読者はふと気づかされます。
「私も、今日ちゃんと“食べた”かな?」と。
『ロケ弁の女王』は、読者自身の日常にもそっと問いかけてくる漫画です。

なぜ今、ロケ弁が心に響くのか?

それはこの物語が、〝食べる〟という日常に、もう一度ちゃんと目を向けさせてくれるからです。
誰かと一緒に食べることのあたたかさ。
誰かのために選び、用意するひと手間が、仕事の空気すら変えてしまう力。
そして、どんなに忙しくても「食べることを大事にしたい」と思える時間が、私たちにとってどれほど貴重かということ。
『ロケ弁の女王』は、そんな食の力とまっすぐに仕事と向き合うことの尊さを、そっと思い出させてくれる作品です。



『ロケ弁の女王』(c)のやまあき・つのだふむ・サエグサケイ/コルク

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



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