会社に入社したばかりの新入社員の方は、会社の上司からランチに誘われた時にどのように対応をしたらいいのか、悩んだ経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
どんな話題をすれば良いか、ランチの際にどの席に座ればいいのか…色々気になることがあるかと思います。
今回は、新人が上司とランチをする際のマナーについてQ&Aにてご紹介します。ランチに誘われた時に、困らないようにチェックをしておきましょう。
Q. 座る席で気をつけることはある?
A.基本的に、「奥の席」は目上の人が座る「上座」の席と覚えておきましょう。
テーブル席に通された時、出口や通路から遠い「奥の席」に座ってしまうのはNGです。基本的に、「奥の席」は目上の人が座る「上座」の席です。上司や先輩からすすめられた場合には、一言お礼を伝えて座るのもいいでしょう。しかし、基本としては出口や通路から近い「下座」に座るのがいいでしょう。
Q. お弁当があるのに上司からランチに誘われた場合は?
A.仕事を絡めてお断りするのも一つの手です。
お弁当を持ってきたのに、上司に誘われた場合はどのように答えたらいいのか困りますよね。
一つの手としては、仕事に直結する返答をすることです。例えば「申し訳ありません。午後一番で会議があり段取りをしたいので、また次回お誘いしてくださると嬉しいです。」と、伝えるといいでしょう。業務を優先したいという思いを伝えることで、仕事熱心だと評価をされる可能性もあります。
また、「今日はお弁当を持参してしまったので、ご一緒できず残念です。またぜひ誘ってください!」等と正直に伝えることも好感が持たれます。
Q. 上司の頼んだ食事より先に自分が頼んだものが運ばれてきた場合は?
A.上司の食事が運ばれてくるまで待つのが基本マナー。
上司の頼んだ食事より先に自分が頼んだものが運ばれてきた場合、先に手を付けるのはNGです。全員の食事がすべて運ばれてから食べ始めるのが基本マナーです。もし、「先に食べて」と言われた場合には「お言葉に甘えて、お先に失礼します」と一言添えてから食べ始めましょう。逆に、上司が頼んだメニューが先に来た場合には「どうぞ先に召し上がってください」と伝えましょう。
先輩とのランチ時間も有意義に過ごしましょう
上司とのランチの機会があれば、それはチャンスかもしれません。
ランチの時間こそ、仕事中できない質問や話題を聞くにはとてもいいタイミングです。自分自身の成長にもつながりますし、上司や先輩方とのコミュニケーションを増やす場としてとてもいい時間です。
自分次第で、その時間の有効活用ができますのでぜひチャンスは逃さないようにしてみてくださいね。
監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)
大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。
著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社