同じ日本国内でも、関東と関西では文化にさまざまな違いがあります。特に食文化の違いについては、「関東は味が濃く、関西は味が薄い」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、具体的にどのような違いがあるのかは、意外と知られていないこともあります。
今回は、関東と関西の食文化やマナーの違いについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください!
1.和食マナーの違い
和食の基本的な配置には、関東と関西で違いがあります。
【関東】
- ご飯を左手前に置きます。
- ご飯の右手前に汁物(味噌汁など)を配置。
- おかずは奥にまとめて置き、左から副菜・副副菜・主菜の順に並べるのが一般的です。
【関西】
- ご飯を左手前に置くのは同じですが、汁物を奥の左側に配置するのが基本です。
この違いを知ると、関西の食卓を訪れた際に戸惑わずに対応できますね。
2. 味付けの違い
関東と関西では、味付けにも大きな違いがあります。
- 醤油の種類
- 関東: 濃い口醤油を使用するため、料理の色味や味が濃い傾向にあります。
- 関西: 薄口醤油を使用するため、料理の色が薄く、あっさりした味付けが特徴です。
- 出汁の違い
- 「東のかつお節、西の昆布」と言われるように、出汁の材料が異なります。
- 関東: 硬水の影響でだしを取りにくいため、かつお節が主流。
- 関西: 軟水を活かして昆布だしが主流。
インスタントうどん・そばのだしの色や味も地域によって異なります。この違いは、日常の食文化に深く根付いています。
3.居酒屋文化の違い
居酒屋での表現にも、関東と関西で違いがあります。
- お通しの呼び方
- 関東: 小鉢を「お通し」と呼ぶのが一般的です。
- 関西: 「突き出し」または「先付け」と呼ぶことが多いです。
地域によって名称が異なるため、初めて訪れる土地では注意が必要です。
文化の違いを知って楽しもう
関東と関西の食文化の違いには、歴史や土壌、地形などが深く関係しています。それぞれの特徴を知っておくことで、より楽しく食事を楽しむことができます。ぜひ、関東と関西の食文化を味わいながら、その違いを楽しんでみてくださいね!
ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi)
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。