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「やってしまいがちなミス!?」メールの【宛名】3つの基本

  • 2025.1.21
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

ビジネスメールの「宛名」の書き方に悩んだ経験はありませんか?
「御中」や「様」といった敬称は日常的に使われていますが、その使い分けに迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、メールの宛名や敬称を正しく使い分けるためのマナーをご紹介します。この機会に基本的なルールを確認し、正しい使い方を身につけましょう。

1. 「御中」の正しい使い方

「御中」は、組織全体や特定の部署に宛てる際に使う敬称です。
個人宛ではなく、会社や団体など組織名を記載する場合に使用します。たとえば以下のような形になります。

  • 「○○株式会社 御中」
  • 「○○大学 文学部 御中」
  • 「○○株式会社 キャンペーン係 御中」

担当者の名前がわからない場合も、「組織名+部署名+御中」という形で記載します。

2. 「様」の正しい使い方

「様」は個人に宛てる場合に使う敬称です。
相手が目上の方でも目下の方でも、名前の後に「様」をつければ問題ありません。
組織宛であっても、担当者の名前が分かっている場合は「様」を使用します。

また、「役職名+名前」の形式で書く際には注意が必要です。
役職名も敬称にあたるため、重複を避けるよう「役職名+名前+様」の順に書きます。
具体的には以下のようになります。

  • 「○○株式会社 佐藤 様」
  • 「○○株式会社 営業部 部長 田中 様」

宛先が複数名ある場合は、それぞれの名前に「様」をつけることも忘れないようにしましょう。

3.「御中」と「様」は併用できる?

「御中」と「様」を併用するのは避けましょう


たとえば、「○○株式会社 御中 佐藤様」という書き方は誤りです。
「御中」と「様」はどちらも敬称であり、併用すると不自然な表現になります。

個人宛に送る場合は、「御中」を外して「様」だけを使うようにしましょう。

仕事を円滑に進めるためにも正しい敬称をマスターしよう

ビジネスの場では、敬称の使い方ひとつで相手に与える印象が大きく変わります。間違った使い方をすると、信頼を損ねる可能性もあるため注意が必要です。

普段何気なく使っている敬称も、この機会に正しい意味と使い方をしっかり確認してみてください。基本的なルールを押さえて、信頼されるビジネスコミュニケーションを目指しましょう。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。