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「今期で1番好き」「原作買っちゃった」話数が進むごとに評価爆上がり! 好評の声が集まる1月期のドラマ

  • 2025.3.3

これまでとは違った切り口から描く医療ドラマが目立つ2025年冬クール。恋愛ドラマの印象が強いTBS火曜22時のドラマ枠では、水谷緑による同名コミックエッセイを原作にした、『まどか26歳、研修医やってます!』が放送中だ。研修医が、各診療科を研修して回る2年間のスーパーローテーションを描きつつ、新人研修医の人生を描いていく内容だ。リアルな医療現場の様子にも注目が集まっている。

仕事と恋愛、生活描写のバランスの良さ

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火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』第6話より(C)TBS

医療ドラマといえば、病院を舞台に起きる事件や患者のドラマが中心になることが多い。緊張感のあるカットが続くからこそ、恋愛や日常生活の描写がノイズになってしまうこともある。そういった点から見て、『まどか26歳、研修医やってます!』はとてもバランスが良い。命が関わるシリアスな部分もありつつ、 先輩医師にキュンとする恋愛描写や、食事をしたり、お酒を飲んだり、野球観戦をしたりといった生活描写なども魅力的に描かれている。医者も一人の人間であり、普通の生活を送っているという目線が根底にあるのだ。

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火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』第2話より(C)TBS

この要素は原作のコミックエッセイの作風を踏襲したものでもある。原作は、現役の医者であるまどか先生が、研修医時代に実際に経験したエピソードが元になっている。一人の普通に生きている人間が経験した医療現場の様子が元になっているからこそ、これまでのドラマにはなかった自然さが作品全体に漂っているのだ。

仕事と恋愛、生活描写をバランスよく脚本に盛り込むだけでなく、俳優陣も大袈裟に感情を表現するのではなく、日常生活の延長上にある感情の変化の範囲で自然に演じている。原作の良さを表現するべく、その職業にも真剣に向き合った結果と言えるだろう。

SNSでも、「医療ものの重厚感はありつつ、邪魔しない程度の恋愛要素がいい」「過度にドラマティックにしないのがいい」「今期で1番好き」「ドラマ良すぎて原作買っちゃった」など、好評の声が集まっている。話数が進むたびに評価が上がっており、冬ドラマのダークホースと呼べるだろう。

一つ一つの診療科を丹念に描いていく胆力

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火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』第7話より(C)TBS

このドラマは、2年間で診療科を回っていくスーパーローテーションを描いているのもあって、1-2話につき一つの診療科が描かれている。第1話、2話は消化器外科、第3話では消化器内科、第4話では泌尿器科、第5、6話では救急、第7話では精神科と、一つのドラマとは思えないほどバリエーションがある。

特徴的なのは、科ごとの特徴についても丁寧に描いていることだ。同じ消化器であっても外科と内科ではアプローチが違うこと、泌尿器科の手術の様子、女性が受診しづらさを感じること、救急では素早い判断のために、チーム力や仲間につなげる力が必要なこと。まどか(芳根京子)が努力し、成長することは同じだが、各科でまどかが学ぶこと、その学びを提供してくれる指導医たちの魅力は全く異なる。根底に流れるテーマは統一されつつ、各話で味が違う楽しさがあるのだ。

『まどか26歳、研修医やってます!』は、『VIVANT』や『アンチヒーロー』、『ライオンの隠れ家』などでも取り入れられたチームによる脚本執筆体制が取られており、脚本家は5名クレジットされている。作品によってチーム制を取り入れる理由は異なるが、各話で違った作家性を味わえることが、『まどか26歳、研修医やってます!』の魅力に繋がっていることを考えると、この体制は成功と言えるだろう。

まどかの研修医生活も2年目にさしかかり、まどかがどの科を選ぶのか、菅野先生(鈴木伸之)との恋の行方が見どころになるだろう。まどかがどんな気づきを経て、専攻医になるのか見届けたい。



TBS系 『まどか26歳、研修医やってます!』毎週火曜よる10時

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。X(旧Twitter):@k_ar0202