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「今後の活躍に期待」NHKドラマで等身大の女子大生を演じた“クールビューティーな若手女優”に大きな反響

  • 2025.2.19

藤岡陽子による同名小説を原作とした土曜ドラマ『リラの花咲くけものみち』(NHK総合)の第2話では、淡い恋模様が描かれた。山田杏奈、當真あみ、萩原利久の3人が、互いの恋愛にそわそわしている様子はなんとも瑞々しく、自然と口元が緩む。

変化とギャップが可愛らしい女子大生

當真あみが演じる梶田綾華は、主人公・岸本聡里の同級生であり、寮でのルームメイト。中高と祖母のチドリ以外との交流を絶っていた聡里は、最初は綾華とうまくコミュニケーションがとれなかった。腹の底から大きな声を出す聡里に戸惑いながら、ジェスチャーで答える綾華の様子からは、聡里の態度にどれだけ困惑しているのかがよく伝わってきた。

その後、聡里が自宅から持ってきた愛犬・パールの骨を見た綾華は、聡里と部屋を変えてほしいと要望。聡里は引きこもりになったきっかけやパールがどれだけ大事な存在だったかなど、自分の過去について語り始める。嫌悪感を示していた綾華が聡里の必死な態度を見て心を解いていく過程を、當真は顔の筋肉の緩みやふとした目線で巧みに表現した。

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『リラの花咲くけものみち』2月8日放送(C)NHK

このことがきっかけで親友になった2人。第2話では、実家に帰ってしまった聡里を訪ねてスイカを持って現れたり、聡里の恋模様に満面の笑みで口を挟んだりと無邪気な一面を見せる。一方で、綾華は獣医学類にいるものの動物が好きなわけではなく、親へのカウンターとして獣医を目指しているという影の部分もある。解剖実習中に気分が悪くなってしまうシーンもあった。

役の幅を着実に広げていく若手女優

2020年にスカウトをきっかけに芸能界入りした當真は、2022年『妻、小学生になる』(TBS系)でドラマに初出演。主人公の一家に起こっている入れ替わりの謎を解く鍵となるキーパーソン・出雲凛音を演じた。凛音の佇まいや態度は謎が多く、當真のクールビューティーな顔つきも相まって、「あの子誰だ?」と大きなインパクトを残した。

その後、コンスタントにドラマに出演し、2023年には『大奥』(NHK総合)、大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)にも出演。『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)でも、心のうちが読めない優等生役を演じた。松岡茉優演じる教師に心を動かされ変化する様子や、芦田愛菜が演じた生徒へのほのかな恋心など、複雑な感情を丁寧に表現した。

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『リラの花咲くけものみち』2月15日放送(C)NHK

ミステリアスな役柄を演じることが多かった當真だが、近年ではその役柄の幅をどんどん広げている。『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』では、前向きにバイオリンの練習に打ち込む女子高生役を、『ケの日のケケケ』では、感覚過敏がありながら、学校での日々を笑って過ごすための方法を模索する主人公役を好演。どちらも、困難な現状を抱えながらも天真爛漫に過ごす弱さと強さが共存する等身大の学生だった。クールビューティーやミステリアスといった役柄だけでなく、明朗快活という真逆の役柄も任せられているのは、當真の芝居が信頼されている証拠だろう。SNSでも「今後の活躍に期待」「絶対売れる」「まだ20歳にもなってないのに驚き」「美人すぎる」と、反響を呼んでいる。

綾華は黒髪の切りっぱなしボブに、毛先を少し明るく染めた今時の大学生を思わせる出で立ち。見た目からも、これまでの當真が演じてきた役柄とは大きく異なる。さまざまなものを抱えながらも、怒りに近い感情を原動力に前に進もうとしている綾華という役を通じて、當真の女優としてのキャリアがさらに広がることを期待したい。

土曜ドラマ『リラの花咲くけものみち』 NHKプラスで見逃し配信中



ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。X(旧Twitter):@k_ar0202