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NG敬語に注意!『◯◯様でございますね』が誤りな理由とは

  • 2025.1.27
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

ビジネスシーンで欠かせない電話応対。その中でも、電話の取り次ぎ時に「◯◯様でございますね」というフレーズを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

一見、丁寧で正しい表現に思えますが、実は誤った使い方です。今回は、電話応対の際に注意したい正しい言葉遣いについて解説します。苦手意識のある方はぜひチェックしてみてください。

1..「◯◯様でございますね」は誤り

電話応対で使いがちな「◯◯様でございますね」という表現は、実は不適切です。
正しい言い方は「◯◯様でいらっしゃいますね」です。

例:

  • 「ご連絡いただいた山田様でいらっしゃいますね。」
  • 「株式会社〇〇の鈴木様でいらっしゃいますね。」

「ございます」は物や事柄に対して使う丁寧語で、人に対しては適さない表現です。この誤りを避けるためにも、「いらっしゃる」を使うようにしましょう。

2.「ございます」と「いらっしゃる」の違い

「ございます」と「いらっしゃる」は混同されやすいですが、意味が異なります。正しい使い方を覚えておきましょう。

「ございます」

「ございます」は「ある」の丁寧語で、物や事柄を丁寧に表現する際に使います。
例:

  • 「資料はこちらにございます。」
  • 「会議室は2階にございます。」

ただし、人に対して使うと不適切です。

「いらっしゃる」

「いらっしゃる」は「いる」「ある」の尊敬語で、人に敬意を示す際に使用します。取引先や上司など、目上の人に対して用いるのが適切です。また、事柄に対しても相手を敬う意図で使うことがあります。

例:

  • 「部長は会議室にいらっしゃいます。」
  • 「お客様はロビーにいらっしゃいます。」

3..「◯◯様でいらっしゃいますね」を使う際の注意点

正しい表現を使う際にも注意が必要です。特に気をつけたいのは二重敬語です。

二重敬語とは

二重敬語とは、同じ対象に対して複数の敬語を重ねてしまうことを指します。例えば、「◯◯様はいらっしゃるでしょうか」は二重敬語になります。

NG例:

  • 「部長様はいらっしゃるでしょうか。」

「いらっしゃる」自体が尊敬語なので、「様」や「でしょうか」を重ねると過剰になります。

正しい例:

  • 「部長はいらっしゃいますか。」
  • 「山田様でいらっしゃいますか。」

相手に敬意を示しつつ、簡潔で自然な表現を心がけましょう。

一つ一つの言葉遣いを大切に

「◯◯様でございますね」が誤りである理由を理解していただけたかと思います。正しい日本語を使い分けることで、相手に与える印象を大きく変えることができます。

電話応対は、直接顔が見えないからこそ、言葉遣いが特に重要です。一つ一つの言葉を丁寧に選び、円滑なコミュニケーションを取れるように意識しましょう。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。