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「え、それ非常識だったの?」エレベーターで信用を失う【危険な行動】とは

  • 2025.1.18
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

オフィスや訪問先などで利用することが多い「エレベーター」。上司や取引先と一緒に乗るとき、立ち位置やマナーについて考えたことがありますか?

実際に、上司と一緒に乗った際の対応に戸惑った方もいるのではないでしょうか。そもそも、エレベーターに乗るときのマナーがあるのか?と疑問に思っているかたも多いと思います。実は、エレベーターにも上座・下座や乗り降りする際の基本マナーが存在します。

今回は、上司や取引先に失礼な印象を与えないよう、エレベーターでのビジネスマナーについてご紹介をします。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

1. 乗るときの順番

エレベーターを乗降する際の基本マナーは、迎える側が「先乗り・後降り」となります。そして、操作盤の操作は基本的に下座の人が行います。ただし、エレベーターを使用する上で最も大切なのは、目的階まで相手を安全に送り届けることです。

「先乗り・後降り」が基本ですが、乗乗降時の状況によっては、順番が変わることもあります。例えば、上司・取引先相手が1人で到着したエレベーターが無人の場合には、エレベーターの扉を押さえて上司や取引先相手を先に乗せます。乗り終えたら、操作パネルの前に立ち操作をしましょう。

基本マナーはありますが、誰と乗るのか、どのような状況なのかによって異なりますので臨機応変に対応することが重要です。

2.降りるときの順番

シーン別にご紹介します。

  1. 上司・取引先相手が1人の場合
    目的階に到着したら、上司や取引先相手から先に降りてもらいます。自分は操作盤の前に立って、扉が閉まらないように「開き」ボタンを押しておきましょう。ただし、これはあくまでも、基本マナーにすぎません。エレベーター内が混雑している場合には、臨機応変に対応する必要があります。

  2. エレベーター内に人が残っている場合
    まだエレベーター内に人が残っている場合は、「お先に失礼します」と一声掛けて降りましょう。特に、操作盤の前で扉の開閉ボタンを押してくれている人がいた場合には「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えましょう。混雑していた場合やお礼が伝えづらい場合には、軽く会釈をして降りるのが良いでしょう。

3.エレベーターの上座と下座

基本ルールとしては、乗る際にエレベーターに向かって左が上座、右が下座となるので覚えておきましょう。エレベーターの上座は「左奥」、下座は「操作盤の前」となります。特に注意しておきたいのが、操作盤が1か所の場合と2か所の場合によって下座の位置が変動することです。

  1. 操作盤が1か所の場合
    左側に操作盤がある場合は、向かって「左奥」が上座、操作盤の前の「左手前」が下座となります。「5人で乗車した場合、上座は左奥、次に右奥、右手前、ドアの前、最後に下座の左手前の順になります。

  2. 操作盤が2か所の場合
    操作盤が2か所ある場合は、向かって「左奥」が上座、下座は「右手前の操作盤」となります。5名で乗車した場合、1番目の上座が左奥、2番目が右奥、3番目が左手前、4番目がドアの前、5番目の下座が右手前の順番となります。

お互いが気持ちよく過ごすためにも配慮し合うことが大切

知らない人同士が共有する狭いスペースだからこそ、お互いが気持ちよく過ごすためにも配慮し合うことが大切です。
多くの方が乗り降りするので、上座と下座を必ず守らなければならないわけではありません。混み合っている場合は、乗り合わせた相手を思いやり、譲り合う姿勢が大切です。

基本的なマナーを踏まえたうえで、状況に合わせたマナーある行動を心がけましょう。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。