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『すぐ開封したらダメ?』知らないと大変【ギフトの開封時のマナー】とは?

  • 2024.11.21
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

お礼や感謝の気持ちを伝える際などさまざまなシーンで使われる贈り物。
贈り物をいただいた時に、その場で開封をしようか迷ったことがあるという方も少なくないかと思います。

実は、日本ではその場で開けることがマナー違反だと考えられてきた昔の文化が存在します。そのため、マナーとしてもすぐに開封をするのかは意見が分かれているのが事実です。では、どのように対応をしたらいいのか悩みますよね。

そこで今回は、プレゼントを受け取った場合の開封マナーについてご紹介します。その場で開封しても良い贈り物とそうでないNGな贈り物があるので、ぜひチェックをしてみてくださいね。

1.プレゼントをその場で開けないのはマナー違反?

日本ではプレゼントをその場で開けない理由の一つとして、相手の前でプレゼントを開封することが失礼だとされる考え方が挙げられます。

相手への配慮や礼儀を重んじる日本の文化では、贈り物をその場で開けずに大切にすることで相手への敬意を表していました。特に、目上の人からの贈り物に対しては、その場で開封することを避けることが基本マナーとされていました。そのような背景から、日本ではその場で開けないという習慣が生まれたと考えられます。
時代の変化とともに、その場で開封するのが礼儀であるとの風潮もありますが、そうした背景があることに留意しておくことが大切です。

2.その場で開封してほしい場合

プレゼントを渡す際にその場で開けてほしい場合もあります。

例えば、記念日や誕生日などの特別な日のプレゼントの場合です。日ごろの感謝の気持ちを込めて選ぶことが多いため、その気持ちが相手に伝わっているか渡す側は相手の喜んでくれた瞬間に立ち会いたいという思いがあります。

3.その場で開封するのがNGな場合

逆に、その場で開封するのがNGなものもあるため覚えておきましょう。

ご祝儀などの現金が入っているものはその場で開けないのが基本マナーです。中身を目の前で確認するのは、相手に対して失礼にあたるため家に持ち帰ってからが良いでしょう。
また、来客から頂いたお土産を開けてすぐにお茶菓子としてお出しするのは、お客様をもてなすものを用意していなかったと捉えられてしまう可能性があるため失礼だという説があります。しかし、近年では目の前で開けてそのままお茶と一緒に出す場合も増えているのが現状です。用意した方もすぐに相手の反応が見られて嬉しいと言う場合もあるため、マナーにとらわれずに状況に応じて臨機応変に対応するのが良いでしょう。

相手への気遣いや感謝の気持ちが大切

昔からの習わしがあり、どちらが正しいマナーなの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。目の前で開封をしない行為は、日本人らしい謙虚で奥ゆかしい文化です。しかし、時代の流れとともにマナーも変化します。

相手への気遣いや感謝の気持ちをマナーに捉われずに表現してみてくださいね。きっと相手にもその気持ちが伝わるはずです。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。